Webサイト最適化:表示速度とセキュリティを両立する5つのコツ

Webサイト最適化:表示速度とセキュリティを両立する5つのコツ

Webサイト運営はもはやビジネスにおいて欠かせないものとなってきました。最近は、HTMLやCSSといった専門的な知識がなくても、様々なCMS(Contents Management System、コンテンツ・マネジメント・システム)ツールを利用することで、誰でも簡単にWebサイトを構築できます。潜在顧客を発掘するチャンスを無駄にしないためには、Webサイトを作る際に「Webサイトの表示速度」と「セキュリティ」の両立を考慮することが重要です。これらはSEO的にもGoogleの検索順位を上げる重大な要因となります。本日はWebサイトの表示速度とセキュリティを両立できる5つの方法について説明していきたいと思います。  

1.画像及びメディアファイルの最適化

Webページを構成するデータの中で最もデータ量が多いのが画像データです。http archiveによると、動画はWebページの重さの平均25%を占めています。画像サイズが大きいほどWebページの表示速度が遅くなるため、Web用に画像最適化を行うことが重要です。Webサイト速度の改善につながる画像及びメディアファイル最適化方法について説明します。
  1. 画像を保存する形式としてよく使われるのは「JPG」と「PNG」です。それぞれ特徴はありますが、一般的にPNGよりJPGの方が軽量なので、なるべくJPGで保存するのがおすすめです。
  2. GIFは容量が大きいため、ページロードに時間がかかります。形式を変更し容量を小さくするか、または控えた方がいいでしょう。
  3. HTML上で画像の直接横幅と縦幅を設定するより、画像をWeb用のサイズに変更してから保存した方がWebサイトの最適化に役立ちます。
  4. 画像や動画などをサーバに直接保存するより、YoutubeやSlideshareといった共有サイトにアップロードし、コンテンツシェア機能を活用することもおすすめです。
 

2.専用ホスティングを利用する

Webサイトオンライン上で公開するために使われる「ホスティングサービス」。ホスティングの種類には複数のユーザが1つのサーバを共同で利用する「共有ホスティング」、1ユーザーで1つのサーバを専有している「専用ホスティング」があります。共有ホスティングは専用ホスティングに比べ、運用コストが低いかもしれませんが、予想外の費用が掛かる可能性もあります。その費用とは潜在顧客を獲得するのにかかる費用のことを言います。 同じサーバー内の他のユーザの利用量が増え高負荷状態になったり、多数のアクセスが発生するサイトが存在すると、別のユーザまで速度低下になってしまう場合があります。 潜在顧客の多くがWebサイトを通じて資料調査などを行うといった調査結果もありますので、サーバーに障害が発生することは潜在顧客を失うことと言っても過言ではありません。専用ホスティングを利用することでこのような問題を防げます。  

3.Webサイトを常時SSL化する

SSL(Secure Sockets Layer)とは インターネット上でのセキュア通信のための通信プロトコルのことです。常時SSL未対応のWebサイトの場合「http://」から始まり、SSL化されたWebサイトはSecure(セキュア)を意味する「S」が加わり、「https://」から始まります。HTTPSが通信速度が低下させるといった話がありましたが、それは昔の話で、「HTTP/2」という通信方法に高速化になってきています。これは、Webページのデータをサーバーから取得するための技術で、容量の大きなデータやWebページを速やかに表示させます。  

4.CDNを使用する

CDN(Content Delivery Network、コンテンツデリバリネットワーク)とはWebコンテンツをインターネット経由で配信するために最適化されたネットワークのことを言います。CDNを使用することによってサーバーが不安定になる可能性が減るため、速度を改善することができます。CDNはユーザに最も近い所にあるキャッシュサーバーからデータを配信する仕組みで、データのダウンロードが安定され、Webページの表示速度が速くなります。さらに、CDNはサイバー攻撃、特にDDoS攻撃からWebサイトを守るセキュリティ対策にもなります。

5.WAF(Webアプリケーションファイアウォール)を利用する

限られた予算で専用ホスティングを利用することが不可能であれば、WAFを導入することで速度とセキュリティを両立できます。一般的にWAF導入はWebサイトを安全に保護するセキュリティ対策として考えられていますが、どのように速度を上げることができるのでしょうか。スパムボット(Spambot)と悪意のある攻撃をフィルタリングしないとWebサイトのサーバーリソースが過度に消費され、Webサイトの全般的な速度とパフォーマンスの低下につながります。しかし、WAFを導入すると確認されたトラフィックのみ通過させ、セキュリティと速度の両立が実現できるということです。 Webサイトのパフォーマンスとセキュリティがお客様の信頼を得ることにつながります。Webサイトを構築する際にはWebサイトの表示速度とセキュリティを考慮したうえで適した最適化方法を選ぶ必要があります。画像の最適化、専用ホスティングの利用、常時SSL化、CDNの使用、WAF導入に至るまで、様々なWebサイト最適化方法を適用していきましょう。 ...