
近年、企業のWebサービスを狙うサイバー攻撃は多様化しています。APIを悪用した不正アクセスやボットによる自動化攻撃、大規模なDDoS攻撃など、従来のWAF単体では防ぎきれない脅威が増えているのが実情です。
こうした背景から生まれたのが「WAAP(Web Application and API Protection)」という次世代の防御概念です。Cloudbric WAF+は、WAAPを実現するクラウド型セキュリティサービスとして6つのコアセキュリティを統合しています。本記事では、機能の詳細・選ばれる理由・料金・導入方法までをわかりやすく解説します。
Cloudbric WAF+とは

Cloudbric WAF+は、ペンタセキュリティ株式会社が提供するクラウド型WAFサービスです。WAFの基本機能に加え、DDoS攻撃遮断・API保護・ボット対策・Malicious IP遮断・SSL証明書の自動発行という6つのコアセキュリティをひとつのサービスに統合しており、「WAAPを超えたクラウドサービス」として位置づけられています。
社内にセキュリティ専門家がいない企業でも導入・運用しやすい設計が大きな特長です。中小企業から大企業まで、業種を問わず幅広い企業での導入実績を持ちます。
従来のWAFが抱える課題
従来のWAFは、SQLインジェクションやXSSなど既知の攻撃を検知・遮断する点では有効ですが、攻撃の多様化にともない、いくつかの限界が顕在化しています。
- API通信を悪用した不正アクセスや情報漏えいへの対応が難しい
- ボットによる大量アクセスや自動化攻撃を防ぎきれないケースがある
- 複数のセキュリティツールを個別導入すると、管理コストと運用負荷が積み重なる
- シグネチャー更新や誤検知対応には専門知識が必要で、担当者不在の企業では適切な運用が難しい
IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」でもWebアプリ層を狙う攻撃が上位を占め、脅威の深刻さが裏付けられています。
WAAPとは
WAAP(Web Application and API Protection)は、米ガートナー社が提唱した次世代Webセキュリティの概念です。WAFの機能を発展させ、API保護・ボット対策・DDoS防御を統合した包括的な防御基盤を指します。
WAAPが登場した背景には、Webを取り巻く脅威の変化があります。クラウドサービスやスマートフォンアプリの普及によりAPI通信が急増し、悪性ボットによる自動化攻撃やDDoS攻撃も高度化が進んでいます。こうした多様な攻撃に対し、Webアプリへの不正リクエスト遮断に特化した従来のWAFだけでは対応しきれないケースが増えました。
WAAPはこの課題を解決するため、WebアプリとAPIを一体で守る統合防御として設計されており、Webセキュリティの新たな標準として急速に普及しています。
Cloudbric WAF+はWAAPが定義するWAF・API保護・ボット対策・DDoS防御の4機能を中核としつつ、Malicious IP遮断とSSL証明書の自動発行・管理という独自機能を加えた6つのコアセキュリティを搭載しています。
WAAPについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
WAAPとは?次世代Web防御の仕組みとWAFからの進化を徹底解説
Cloudbric WAF+の6つの機能
Cloudbric WAF+は、WAF・DDoS攻撃遮断・API保護・ボット対策・Malicious IP遮断・SSL証明書の自動発行という多層的な防御機能により、多様化するサイバー攻撃から企業のWebビジネスを包括的に保護します。ここでは機能の詳細について紹介します。
機能① WAF(Webアプリケーションファイアウォール)
WAAPの中核を担うのがWAF機能です。Cloudbric WAF+では、シグネチャー型とは異なる独自の論理演算検知エンジンとAIエンジンを組み合わせ、攻撃を高精度に検知・遮断します。
SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)、コマンドインジェクションなど、代表的なWeb攻撃に幅広く対応しています。また、通信内容をリアルタイムで分析し、攻撃の傾向をログで可視化することも可能です。
この検知エンジンは日本を含む5カ国で特許を取得しており、技術力の高さを客観的な形で裏付けています。
以下の記事では4つのWAF製品を比較しています。あわせてお読みください。
【2025年版】WAFのおすすめ4製品を比較!機能や価格をわかりやすく紹介
機能② DDoS攻撃遮断
DDoS(分散型サービス拒否)攻撃は、大量のリクエストを送りつけてサーバーを過負荷状態にし、Webサービスを停止させる手法です。近年はアプリケーション層を狙った高度な攻撃も増加しています。
Cloudbric WAF+では、ネットワーク・トランスポート層(L3/L4)とアプリケーション層(L7)へのDDoS攻撃をスマートトラフィックフィルターで遮断します。クラウドのスクラビング機能で攻撃トラフィックを除去し、正規のアクセスのみを通過させる仕組みにより、大規模な攻撃を受けてもサービスの継続性を確保できます。
DDoS攻撃の対策については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
機能③ API保護
API通信はビジネスに不可欠なインフラとなっている一方、攻撃対象としても急速に狙われやすくなっています。
Cloudbric WAF+はランタイムプロテクション方式でAPI通信の脅威をリアルタイムに検知・遮断します。不正トークンの利用や認証回避、想定外のAPIアクセスといった異常な挙動を自動的にブロックし、安全なデータ連携と安定したサービス運用を支えます。
機能④ ボット対策
悪性ボットによる認証突破・アカウント乗っ取り・商品の自動購入といった不正行為が増加する一方、検索エンジンのクローラーのような良性ボットは業務上必要なものもあります。
Cloudbric WAF+では、ユーザーエージェントやアクセス頻度・行動パターンを分析して悪性ボットと良性ボットを正確に識別し、制御・管理します。カスタムボットの設定も可能で、正規ユーザーの利便性を損なうことなくサービス品質とセキュリティを両立します。
機能⑤ Malicious IP遮断
攻撃者は特定のIPアドレスから繰り返し不正アクセスを試みることが多く、既知の脅威IPをあらかじめ遮断することは効果的な予防策のひとつです。
Cloudbric WAF+は、171カ国・約70万サイトから収集した脅威情報をもとに、危険度スコアリングの高い脅威IPを自動的に遮断します。スコアは毎朝更新されるため、常に最新の脅威インテリジェンスが適用された状態を維持できます。Cloudbric Labsの脅威分析力を活かした予防的な防御アプローチにより、攻撃が到達する前の段階でリスクを低減します。
機能⑥ SSL証明書の自動発行・管理
WebサイトのHTTPS化はセキュリティの基本ですが、SSL証明書の取得・更新・管理を手動で行うと、担当者の負担になりやすく、更新忘れによるサイト停止リスクも生じます。
Cloudbric WAF+では、Let’s Encryptのドメイン認証SSL証明書を無料で自動発行・管理します。手動での証明書更新作業が不要になり、更新忘れによるセキュリティリスクを排除できます。導入の手間を省けるだけでなく、外部サービスへの証明書費用も削減できるため、運用コストの低減にも直結します。
SSLについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
SSLとは?Webサイトのセキュリティを強化できる仕組みと設定方法
Cloudbric WAF+が選ばれる理由
多くのWAFサービスが存在するなかで、Cloudbric WAF+が選ばれる背景には、技術・運用・サポート・信頼性の4つの観点における明確な差別化ポイントがあります。ここでは、それぞれの強みを詳しく解説します。
理由①特許技術による高精度な攻撃検知
Cloudbric WAF+の中核を支えるのが、日本を含む5カ国で特許を取得した独自の論理演算検知エンジンです。構文解析・比較解析を組み合わせることで、シグネチャー型では難しいゼロデイ攻撃や未知の脅威にも対応します。
その性能は第三者機関によっても客観的に証明されており、国際的な試験評価機関であるスイスのwizlynx groupが実施したWAF侵入テスト(2020年)でも高い優位性が確認されています。
理由②マネージドサービスで運用負荷を低減
Cloudbric WAF+には、セキュリティエキスパートによる24時間365日のマネージドサービスが標準で付帯します。セキュリティポリシーの作成・適用、最新脆弱性への対応、異常トラフィックの検出・遮断、誤検知対応まで専門家が代行します。社内に専任担当者がいない企業でも高いセキュリティレベルを継続的に維持できる体制です。
理由③DNS切り替えだけで導入完了・直感的なUI
セキュリティ製品の導入にあたって、複雑な設定作業や長い導入期間がネックになるケースは少なくありません。Cloudbric WAF+はエージェントやモジュールのインストールが不要で、DNSの切り替えだけで導入が完了します。
導入後は直感的なUIから脅威の検知・遮断状況をリアルタイムにモニタリングでき、専門知識がなくても運用しやすい設計になっています。また、過去3カ月分の月次レポートが自動作成されるため、定期的なセキュリティ報告の工数も大幅に削減できます。手軽に始められながら、高度なセキュリティを維持できる点が大きな強みです。
理由④国際基準・第三者評価による信頼性
Cloudbric WAF+はクレジットカードの国際セキュリティ基準であるPCI DSS v4.0.1に準拠しており、導入企業はその実績をコンプライアンス対応に活用できます。
また、世界的な調査機関であるガートナー社の「Representative Providers」に選出された実績を持ち、グローバルでの評価も確立されています。これらの第三者評価を支えるのが、WAF専門メーカーであるペンタセキュリティが20年以上にわたり蓄積してきたノウハウと実績です。技術力・運用力・信頼性の三拍子が揃ったサービスとして、多くの企業から支持を集めています。
まとめ
Web攻撃の多様化が進む今、WAFの機能だけでは守りきれない領域が広がっています。複合的な脅威に対応するには、WAAPという包括的な防御基盤への移行が現実的な選択肢となっています。
Cloudbric WAF+は、6つのコアセキュリティを統合したクラウド型WAFサービスです。特許取得済みの高精度な検知エンジンと24時間365日のマネージドサービスにより、社内にセキュリティ専門家がいない企業でも、高いセキュリティレベルを維持できます。月額28,000円から導入でき、30日間の無料トライアルも用意されています。
自社のWebセキュリティ強化をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。