
Webサイトやシステムを運営する企業にとって、WAF(Web Application Firewall)は欠かせないセキュリティ対策の1つです。WAFを導入することで、Webアプリケーションの脆弱性(セキュリティ上の弱点)を突く攻撃を検知・防御できます。
WAFの導入を検討する際、無視できないのがコスト面です。「どのWAF製品が自社に合っているのか」「料金はどのくらいかかるのか」といった疑問を抱える担当者は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、おすすめのWAF製品8選を料金や特徴とともに比較し、製品選びで押さえたいポイントを解説します。なお、WAFの仕組みや種類、導入メリットについて詳しく知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。
WAF導入の方法は?メリット・デメリット・費用・注意点をわかりやすく解説
WAFのおすすめ8製品・料金比較表
本記事で紹介するおすすめWAF製品8選の料金や提供形態を一覧表でまとめました。まずは、自社の予算やシステム環境に合う製品の目星をつけるための参考にしてください。
※記載内容は2026年7月時点の公式サイト情報にもとづいています。
| 製品名 | 提供形態 | 料金体系 | 料金目安 | 主な特長 |
| Cloudbric WAF+ | クラウド型 | 初期費用+月額制 | 月額2万8,000円〜 | ・AIによる高精度な検知
・DDoS攻撃の対策やボット対策などがオールインワン ・専門家の運用サポート込みで運用負荷を抑えやすい |
| 攻撃遮断くん | クラウド型 | 初期費用+月額制 | 月額1万円〜 | ・最短即日で導入を完了できるスピード感
・24時間365日の日本語サポートが充実 |
| BLUE Sphere | クラウド型 | 初期費用+定額制 | 要問い合わせ | ・1契約で20ドメインまで追加費用なしで保護
・追加費用なしのサイバー保険 |
| AWS WAF | クラウド型 | 従量課金制 | リクエスト数に応じて変動 | ・AWS環境に特化しており他サービスと連携しやすい
・保護テンプレートの活用でセキュリティ設定の手間を削減 |
| Cloudflare WAF | クラウド型 | 月額制・従量課金制 | 月額20ドル~ | ・グローバルな脅威情報を活用しゼロデイ攻撃を自動阻止
・専門知識なしでも数クリックでスムーズに導入・設定が可能 |
| SiteGuard | クラウド型/ソフトウェア型 | 定額制/ライセンス契約 | 月額2万5,000円〜/年額25万2,000円~ | ・国内WAF市場シェアNo.1を獲得した純国産WAF
・環境に応じてクラウド型とソフトウェア型から選択可能 |
| Imperva WAF | クラウド型/アプライアンス型など | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ・クラウド環境とオンプレミス環境の両方に対応
・事前検証済みのルールが用意されブロッキングモードでも安心 |
| F5 Advanced WAF | アプライアンス型など | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ・DDoS対策や通信負荷分散も標準装備したオールインワン
・複雑な要件を持つ大規模システムに適した処理性能 |
WAFのおすすめ8製品を紹介!
ここからは、比較表で挙げた各WAF製品の概要や強みを順番に解説します。料金だけでなく、導入のしやすさや運用負担も比較しながら、自社に適した製品を選びましょう。
①Cloudbric WAF+
「Cloudbric WAF+」は、特許取得のAI(人工知能)およびロジックベースの高精度な検知能力を持つクラウド型WAFです。WAF機能に加え、DDoS攻撃の対策やボット対策など、幅広いセキュリティ機能をオールインワンで提供します。
24時間365日体制の専門家による運用サポートが標準で付帯しているのが特長です。専任のセキュリティ担当者が不要となるため、運用にかかる見えない人件費を削減しやすいでしょう。
明快な料金体系を採用しています。初期費用は発生するものの、個別設定や環境構築、ポリシー作成といった導入支援サポートまで一貫して含まれる設計です。運用を含めたトータルコストを抑えたい企業におすすめです。
Cloudbric WAF+については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
Cloudbric WAF+とは?WAAP対応の6つの機能と選ばれる理由を解説
②攻撃遮断くん
「攻撃遮断くん」は、国内で多くの導入実績を持つクラウド型WAFです。DNSの設定を切り替えるだけで、最短即日で導入を完了できるスピード感に定評があります。24時間365日の日本語サポートが用意されており、専門知識が少ない担当者でも安心です。
手軽な料金設定で、予算の限られた中小企業でも無理なくスタートできます。ただし、初期費用は導入する構成やプランによって変わってくるため、事前に確認しましょう。
③BLUE Sphere
「BLUE Sphere」は、多層的な防御をワンパッケージで提供するクラウド型WAFです。DDoS防御やWebサイトの改ざん検知までを1つのサービスでカバーしています。大きな特長は、万が一の事故に備えたサイバー保険が追加費用なしで自動付帯される点です。
料金体系は、サイバー攻撃を含む受信通信を含めず、送信(アウトバウンド)データ量のみを基準とします。過去3か月の合計データ量で費用を算出するため、突発的なアクセス増加による費用の増額が発生しません。1つの契約で20ドメインまで追加費用なしで保護できるため、複数のWebサイトを運営する企業におすすめです。
④AWS WAF
「AWS WAF」は、Amazon Web Services(AWS)環境に特化したクラウド型WAFです。あらかじめ用意された保護テンプレートなどを活用し、セキュリティ設定の手間を削減します。ボットの監視や制限をはじめ、APIやWebアプリケーションの保護に必要な機能を幅広くカバーしているのが特長です。
料金は初期費用なしの完全従量課金制で、設定したルール数や処理したリクエスト数に応じて細かく決まります。「Amazon CloudFront」など別のAWSサービス利用料に上乗せされるほか、ログの保存量でも費用が変動する仕組みです。料金体系がやや複雑な面があるため、導入時は自社のシステム構成に合わせた事前のコスト試算が欠かせません。
⑤Cloudflare WAF
「Cloudflare WAF」は、世界規模のネットワークから得られる脅威情報を活用したWAFです。機械学習を用いて、ゼロデイエクスプロイト(修正前の脆弱性を狙う攻撃)を自動で阻止します。複雑な専門知識がなくても、数回のクリックだけでスムーズに導入や設定を完了できる手軽さが特長です。
料金は月額20ドルから利用でき、Webサイトの規模や必要な機能に応じてプランを選択できます。上位プランでは、より高度なセキュリティ機能や細かなルール設定に対応可能です。ただし、大規模なシステムや高度な要件の場合は、個別見積もりのカスタムプランの利用が必要となります。
⑥SiteGuard
「SiteGuard」は、純国産のWAF製品です。クラウド型の「SiteGuard Cloud Edition」と、ソフトウェア型の「SiteGuard Server Edition」「SiteGuard Proxy Edition」から、環境に応じた導入形態を選べます。
クラウド型は通信量ごとの定額プラン、ソフトウェア型はOS単位の年間ライセンス契約です。クラウド型は、あらかじめ設定された通信量プランの中で定額利用する形で、超過通信量の扱いはプランごとに定められています。一方、ソフトウェア型は年額固定で、トラフィック量による課金はありません。
⑦Imperva WAF
「Imperva WAF」は、クラウド環境とオンプレミス環境の両方に対応するエンタープライズ向けのWAFです。自動ポリシー生成や脅威検知機能を備え、Cloud WAF(SaaS)とWAF Gateway(アプライアンス/ゲートウェイ)など、環境に応じた導入形態を選べます。
料金は要問い合わせとなり、導入規模や要件に応じた個別見積もりが前提です。本番環境で事前に検証済みの信頼できるルールが用意されているため、ブロッキングモード(不正な通信を自動で遮断する設定)でも安心して運用を始められます。大規模システムや厳しいセキュリティ要件を持つ環境に適した製品です。
⑧F5 Advanced WAF
「F5 Advanced WAF」は、主に専用ハードウェアを設置して運用するアプライアンス型WAFです。従来の機能に機械学習を用いたデータ分析を取り入れ、DDoS攻撃や悪質なボット通信を自動で防御します。通信の負荷を分散する機能やSSL処理(通信の暗号化)も標準装備した、オールインワンのパッケージが特長です。
料金は導入規模や要件に応じた個別見積もりが基本です。ガイド付きの設定や学習エンジンを備えているため、複雑な要件を持つシステムでも運用設計を進めやすい製品といえます。
WAF製品の料金を比較するときの2ポイント
WAF製品を選ぶ際は、目先の価格だけで判断しないことが大切です。ここでは、自社に合った製品を見つけるために、料金を比較する際のポイント2つについて解説します。
- ①料金体系(月額固定・従量課金・買い切り)を確認する
- ②目に見える料金だけでなく運用コストも確認する
①料金体系(月額固定・従量課金・買い切り)を確認する
WAFの料金体系は、大まかに「月額固定」「従量課金」「買い切り」の3種類に分けられます。それぞれ特徴が異なるため、自社の利用環境に合ったものを選びましょう。
| 料金体系 | 特徴 | 向いている企業 |
| 月額固定 | 毎月一定額を支払うため、費用を把握しやすい | 予算を計画的に管理したい企業 |
| 従量課金 | アクセス数やリクエスト数に応じて料金が変動する | 小規模から無駄なく始めたい企業 |
| 買い切り(ライセンス型) | ライセンスや機器を購入して長期利用する | 自社で運用でき、長期コストを抑えたい企業 |
たとえば、従量課金制は小規模な運用で費用を抑えやすい反面、アクセス数が増えると料金も高くなります。一方、月額固定制は毎月のコストを予測しやすく、急な出費を防げるのがメリットです。
また、買い切り型は初期費用が高くなりやすいものの、長期間利用する場合はトータルコストを抑えられます。導入時の金額だけでなく、数年単位の運用を見据えて比較すると判断しやすくなるでしょう。
②目に見える料金だけでなく運用コストも確認する
WAFの導入では、初期費用や月額料金にばかり意識が向きがちです。しかし、導入後に発生する「見えない運用コスト」も計算に入れなければなりません。日々のルール更新や誤検知への対応には、担当者の人件費がかかるためです。料金が安く見える製品でも、運用負担の大きさによっては結果としてトータルコストが高くなるケースがあります。
専門知識を持つエンジニアを自社で確保すると、かえって高くつくケースも少なくありません。そのため、初めから専門家の運用サポートが含まれている製品を選ぶことをおすすめします。表面的な料金だけでなく、運用負担を含めた総コストで判断することが大切です。
料金を抑えて無理なく導入するなら「Cloudbric WAF+」
WAFの選定では、初期費用や月額料金だけでなく、運用負担を含めたトータルコストの比較が重要になります。その点「Cloudbric WAF+」は、管理の手間を抑えながら幅広い攻撃へ対応できるクラウド型WAFです。AIを活用した高精度な攻撃検知をはじめ、次のような特長を備えています。
- WAFやDDoS対策など6つの機能を標準搭載
- AIを活用した高精度な攻撃検知と無料で自動更新されるSSL証明書
- 脅威情報に基づく悪性ボット遮断と専門家による24時間の運用サポート
- 初期費用と月額料金のプラン制で利用規模に合わせて導入しやすい
- DNS設定の変更のみで短期間で運用を開始しやすい
複数のセキュリティ製品を個別に契約すると、管理の負担が増えるだけでなくトータルコストも高くなりがちです。Cloudbric WAF+であれば、必要なセキュリティ機能をまとめて導入できるため、予算と運用効率の両立を目指す企業に適しています。
コストを抑えながら堅実にセキュリティを強化したい場合は、ぜひ導入をご検討ください。
まとめ
Webサイトやシステムをサイバー攻撃から守るため、WAFの導入は不可欠なセキュリティ対策です。しかし、自社の環境に合わない製品を選んでしまうと、運用に手間取ったり無駄なコストが発生したりしかねません。
WAFの製品を比較する際は、初期費用や月額料金といった目に見える金額だけで判断しないことが大切です。日々のセキュリティ設定にかかる運用負担や、専任の担当者を配置する人件費なども計算に含めましょう。
運用負担を減らしつつ高い防御力を維持するためには、「Cloudbric WAF+」のようなサポート一体型の製品が向いています。自社の予算や体制に合ったWAFを選び、安全なWebサイト運用を実現しましょう。