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Bブロックチェーンメディア

業種 ソフトウェア開発・供給
規模 ベンチャー企業
導入時期 2020年
※本事例は、お客様のご希望により匿名で掲載しております。

弊社の提供しているブロックチェーン技術自体がいかに安全だとしても、ブロックチェーン基盤のサービス運用がITシステム上で行われる以上、Webやアプリケーションへのセキュリティ対策をしっかりとる必要があります。(Bブロックチェーン メディア担当者)

 

WAFを導入したきっかけ

「Webサイトを利用するユーザの個人情報を安全に守りたい」

弊社はブロックチェーン基盤のフィンテック決済ソリューションの開発及びビジネス統合プラットフォームを運営しております。ユーザの流入を拡大するために、昨年からWebやアプリケーションなど様々な経路を通じてサービスを提供してきました。そして、ブロックチェーン基盤のサービスがいかに安全だとしても、サービスがWebサイト上で行われる以上、ユーザとの接点になるWebサイトのセキュリティを確報することが最も重要な課題だと判断しました。そこで、Webアプリケーションに対する総合的なセキュリティ対策としてWAF(Webアプリケーションファイアウォール)を導入することになりました。

 

クラウドブリック(Cloudbric)を選択した理由

「高い評判とダッシュボード機能、そして信頼性」

知り合いのITベンダーから勧められた製品を含み、最終的に残った候補の中の1つがクラウドブリックでした。1ヶ月の無償トライアルを通じて実際使ってみた結果、セキュリティ専門家でなくても非常に使いやい、という結論を導き出すことができました。
リアルタイムで攻撃状況を一目に確認できるダッシュボード機能と、疑わしい攻撃に対し管理画面上での1回のクリックで即遮断できるという操作の容易さが印象的でした。また、2019年には有名なIT製品の比較・検索サイトでWAF部門の1位を獲得したこと、そしてすでにクラウドブリックを導入している企業から好評を受けていることなどを考慮しつつ、慎重に検討を進め導入を決定しました。

 

クラウドブリック(Cloudbric)の導入効果

「サイバー攻撃を即時に検知・遮断でき、再発も防げた」

弊社の場合、サービス拡大によるセキュリティ面での不安を抱えていました。弊社のプラットフォームもまた個人情報を取り扱っているため、情報漏洩が最大の懸念事項でした。クラウドブリックの導入3ヶ月後、1日間に約5,000件に及ぶ攻撃が試されたことを知りました。しかし、クラウドブリックによりこれを即時に検知・遮断できたので、大きな事故にはなりませんでした。レポートを通じ詳しい攻撃内容を確認でき、このような攻撃の再発を防げますので、これからも安心してWebサイトの管理ができると思います。

 

クラウドブリック(Cloudbric)導入を検討している企業への一言

「うちは、小さな企業だからサイバー攻撃を受ける可能性は極めて低い。なぜセキュリティ対策に予算と人的リソースを投入すべきなのか」と思われる方もいるかもしれません。自分の経験からいいますと、セキュリティ対策において企業規模はさほど重要ではありません。ハッカーらは企業規模によって攻撃を行うわけではなく、わずかな隙間を発見するとそれを狙って攻撃を行うからです。むしろセキュリティ対策がしっかりできていない小さな企業だからこそ、大きな被害につながる可能性が高いと言えるでしょう。

弊社のようなベンチャー企業は、たった1回の情報漏洩事故でも経済的な損失に加え企業としての信用も損なうことになりますので、絶好のビジネスチャンスを逃すという結果につながります。そういった意味では、クラウドブリックはWebサイトを安全に守るための、Webセキュリティ対策の初めの一歩だと思います。クラウドブリックの導入こそが、中小企業に合ったリーズナブルな価格で検証されたWAFを利用できる、最善の選択だと思います。

 

ITトレンドで1位獲得

Cloudbric WAF+、ITトレンド上半期ランキング2022で1位を獲得

ITトレンドで1位獲得

この度、当社が提供する「Cloudbric WAF+」が、法人向けIT製品の比較・資料請求サイトの「ITトレンド」のWAF(Web Application Firewall)部門において、「ITトレンド上半期ランキング2022」で1位を獲得しました。2021年にはサイバー攻撃対策製品部門で1位を、今年の上半期にはWAF部門で1位を獲得することができました。ITトレンドは現在1900製品以上が掲載されている法人向けIT製品の比較・請求請求サイトで、2022年1月1日~5月31日までの期間の資料請求数を集計した今回のランキングで、Cloudbric WAFが最も支持されたWAF製品として選ばれました。

Cloudbric WAF+は、Webビジネスにおけるセキュリティの更なる強化及び安定的な運用が図れる 一石五鳥のWebセキュリティ対策です。企業のWebセキュリティに必要な5つの機能を1つのサービスで提供しております。

  1. WAFサービス:日本・韓国・米国にて特許済みの自社開発の論理演算検知基盤エンジンに自ら攻撃を学習するAIエンジンが加わり、最新かつ高度の未知の脅威まで検知・遮断します。
  2. DDoS対策サービス:L3/4/7に対し40Gbps規模の攻撃まで検知・対応します。
  3. SSL証明書サービス:SSL更新、管理を必要としない常時SSL化を実現できます。
  4. 脅威IP遮断サービス:95ヵ国から収集された脅威インテリジェンスをもとに、脅威IPとして定義されたIPを遮断します。
  5. 悪性ボット遮断サービス:スパイウェア、アドウェア、スパムボットなどの悪性ボットを遮断します。

当社は今後も、サービスの品質向上につとめ、お客様に選ばれ続けることを目指してサービスを提供させていただきます。

ITトレンド上半期ランキング2022の詳細はこちら
https://it-trend.jp/award/2022-firsthalf/waf

WAAPとは

今、注目すべき次世代のWebセキュリティ対策「WAAP」とは?

Web脆弱性を突いた攻撃から、Webアプリケーションを守るセキュリティ対策として多くの企業で導入されているWAF(Web Application Firewall)」。企業のクラウド活用が加速している中、悪意のある第3者は次々に新たな手口を考案しており、サイバー攻撃の手法はますます巧妙化・多角化しています。従来のセキュリティ対策では守り切れないサイバー攻撃における新たな形のWebセキュリティ対策として、WAF、DDoS対策、ボット対策、APIセキュリティなどを組み合わせたクラウド型セキュリティサービス、「WAAP」という概念が登場しました。本記事では、WAFの進化型である「WAAP」について解説しています。

 

ガートナー社が提唱する「WAAP」とは?

「WAAP( Web Application and API Protection )」とは、主にIT分野でのリサーチを行っている企業であるガートナー社が提唱する概念で、Webアプリケーション保護対策に加えAPI保護機能を備えているクラウド型セキュリティサービスを示します。「2021 Gartner® Magic Quadrant™ WAAP」によると、今年「WAAP」を導入している組織の割合は10%を下回っていますが、2026年までに40%へと伸びると予想されます。また、2024年までに、マルチクラウド戦略を採用している組織の約70%がクラウド基盤のWAAPを検討するようになるということで、今後WAAPがWebセキュリティ対策の新たな主流となっていくと見られます。

前述しましたが、「WAAP」はWebアプリケーション保護対策に加えAPI保護機能を備えているクラウド型セキュリティサービスとなります。WAAPには以下の4つのコア機能が含まれています。

  • WAF
  • ボット対策
  • DDoS対策
  • APIセキュリティ

また、オプション機能としてDNSセキュリティやCDNといった機能を備えているWAAPもあります。

ガードナー社では、現在サービスを提供しているWAAP製品のアナリストたちによる評価をWebサイトで紹介しています。詳細はこちらをご覧ください。

 

WAFWAAPに進化していく理由とは

WAAPは、WebアプリケーションだけでなくAPIも保護対象としています。

実は、APIはWAFでも守ることが可能です。しかし、その保護が不十分であったことが、WAFがWAAPに進化していく理由の1つです。そもそもWAFでAPIが守れるのは、APIがHTTP通信を用いられ、WAFの検査対象に含まれるためです。つまり、WAFでのAPI保護は、その通信がサイバー攻撃なのかどうかを見分けるだけです。分類し、その結果に応じて危険なら通信を禁止し、安全だと判断されたら通信を許可します。

その判断基準として脆弱性を狙うサイバー攻撃かどうかを見極めますが、そもそもWAFが主な保護対象としているWebアプリケーションの脆弱性とは、アプリケーションを構成するシステムやプログラムの実装上の不備のことです。この不備を衝くサイバー攻撃はある程度パターン化しているため、そのパターンのノウハウの蓄積情報をもとに判断しているという特性を持ちます。

APIの脆弱性も実装上の不備ともいえますが、APIは取得したい情報や処理して欲しい内容をパラメータとして付与し、通信を行います。そのため、外部サービスとAPI連携の数だけ仕様が存在していることから、仕様の不備を狙うサイバー攻撃をパターン化することは事実上困難です。さらにAPI提供元が突然仕様を変更したことで、サイバー攻撃の見分けができなくなってしまう可能性もあります。そのため、API保護では下記の2つが重要です。

  • 攻撃者はAPI脆弱性調査するための、一般ユーザとは異なる挙動を検出し、アラートする機能
  • API通信における正常な動作をAIを用いて自動学習し、ベースラインから乖離している通信についてアノマリー検出を行う機能

現在、APIを通じて社内外のさまざまなサービスを連携することで顧客の利便性を高めつつ、事業成長に繋げる動きが進んでいることから、APIを狙うサイバー攻撃が急増しています。しかし、主にWebアプリケーションを保護対象としているWAFのみだと、サイバー攻撃の選別に時間がかかったり、誤検知や仕様変更による検知の見逃しなどが発生しているのも現状です。そのため、API保護も考慮しているWAAPの重要性が高まりつつあります。

また、悪意のある第3者によるサイバー攻撃は多角化しているため、Bot攻撃やDDoS攻撃のなかにはWAFの保護対象外のサイバー攻撃もみられます。そのため、WAAPの今後は、WAFの機能にはないボット対策やDDoS対策の機能を超えたさらなる進化もみられるでしょう。

 

Cloudbric WAF+」がガートナー社によるRepresentative Providersに選定!

新たなWAAP製品・サービスが次々と誕生しています。WAAPが全く新しい概念ではないとはいえ、がWAAP製品やサービスを選ぶ基準についてはまだ明確な基準がないのも事実です。だからこそ、ガートナーにより公開された報告書内容を前提に、WAAPについて理解し、自社システムに合った対策を導入することが重要です。

ガートナーは、 「Defining Cloud Web Application and API Protection Services」において、WAAPの定義、仕組み、特長などを解説しています。また、次のように代表プロバイダー も紹介してますので、是非参考にしてみてください。

今回、弊社の「Cloudbric WAF+」が、ガードナー社のRepresentative Providers(代表プロバイダー)に選定されました。Cloudbric WAF+は、1つのプラットフォームにて WAFサービスに加え、L3/L4/L7DDoS防御、SSL証明書、脅威IP遮断、悪性ボット遮断など、Webアプリケーションセキュリティに必要な機能を統合提供しております。APIセキュリティも提供しているため、あらゆる範囲からのサイバー攻撃に対し、強固なセキュリティでWebサイトを守ることが可能です。そして、高セキュリティでありながらリーズナブルに利用することができることから、日本国内だけでも6,550サイト以上の導入実績があります。

Cloudbric WAF+

Cloudbric WAF+へのお問い合わせはこちら

 

まとめ

今回は、ガートナー社によって提唱される「WAAP」について解説してきました。WAFだけでは守り切れない悪意のある第3者による攻撃は、今後も増えていくでしょう。そのような環境下で行うべきセキュリティ対策として、「WAAPの導入」や「API保護も可能なWAFを選ぶこと」は有効だと考えられます。ぜひ、自社にあったセキュリティ対策方法を導入して、万全なセキュリティ体制の構築してください。

 

コーポレートサイトにもWebセキュリティ対策が必要な3つの理由を徹底解説!

コーポレートサイトにもWebセキュリティ対策が必要な3つの理由を徹底解説!

コーポレートサイトとは、一般的には企業の公式サイトのことですが、「会社案内」「会社概要」「事業内容」などが記載されていることから企業の顔ともいえる存在です。他にも、企業理念や採用情報、プレスリリースなども掲載するケースも多く、さまざまなユースケースに活用されています。

ところで、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が発表した観測レポートによると、下図のとおり日本国内で観測された悪意のある第3 者からのサイバー攻撃は年々増加傾向にあります。

2020年には、WebサイトへのDRDoS攻撃(DoSリフレクション攻撃)の観測結果が1,820,722件とのことで、なかにはコーポレートサイトへの攻撃も含まれていました。このような背景にありながら、コーポレートサイトは顧客情報を取り扱っているECサイトと比べ、Webサイトセキュリティ対策が甘い傾向があります。本記事では、コーポレートサイトもWebセキュリティ対策が必要な理由と最適な対策方法について解説しています。

 

コーポレートサイトにWebセキュリティ対策が必要な2つの理由とは? 

冒頭でも説明したとおり、日本国内で観測された悪意のある第3者からのサイバー攻撃は年々増加傾向にあります。そのため、顧客情報や社内情報を守るためのWebセキュリティ対策をしている企業も少なくありません。

悪意のある第3者からのサイバー攻撃には、コーポレートサイトを集中的に狙うケースも珍しくありませんが、コーポレートサイトのWebセキュリティ対策を行っている企業は、実はそれほど多くないのが現状です。例えば、2021年5月にはマッチングアプリ「omiai」などで知られる株式会社ネットマーケティングのコーポレートサイトがサイバー攻撃を受け、顧客の個人情報が流出した事件もありました。

コーポレートサイトへのサイバー攻撃が増えている理由は何でしょうか。

 

理由|経営者側のWebセキュリティに対する認識が甘い

コーポレートサイトへのサイバー攻撃が増加している理由の1つが、経営者側のWebセキュリティに対する認識の甘さです。以前はサイバー攻撃といえば、国家や企業などの組織体の戦略変更やイメージダウン・株価操作などを狙う組織犯罪、産業スパイ活動を目的とした内容が多くを占めていました。そのため、当時経営者は、政府機関や大企業でなければ攻撃のターゲットにはならないという認識を抱えていました。

しかし、現代社会では大企業を狙って多額の詐欺を行ったり、政治的な目的を持ったサイバー攻撃ではなく、中小企業をターゲットにしたサイバー攻撃も増加しています。

そもそも、サイバー攻撃の目的も、下記のように多様化しています。

  • 情報の悪用
  • 顧客信用度やブランドイメージの低下
  • 事業やサービスの中断や停止

そのため、資産や機密情報の規模にかかわらず、どんな企業でも攻撃される可能性があるため、セキュリティ対策を経営戦略として行うことは経営者としての責務となっています。それにもかかわらず、Webセキュリティに対する認識が甘い経営者が多いため、経済産業省とIPA( 情報処理推進機構 )は2015年に「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」を策定し、経営者に対してセキュリティ対策を推進するよう求めています。

 

理由②|企業としてのセキュリティ投資への割合が低い

企業のWebセキュリティ対策にかける予算(投資)の割合が低いことも、コーポレートサイトへのサイバー攻撃が増えている理由の1つです。現在、日本でも多くの企業が、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代に向けてIT関連に予算を投じています。しかし、海外の企業と比べ、日本の企業はその予算に占めるWebセキュリティ関連の予算の割合は低いです。

NRIセキュアテクノロジーズ(NRIセキュア)が発表した「企業における情報セキュリティ実態調査2019」によると、IT関連予算に占めるWebセキュリティ関連予算の割合が10%以上と回答した企業は、米国企業は80%弱。一方で、日本企業は約30%に留まりました。

Webセキュリティ対策にコストをかける(セキュリティ投資をしている)企業の割合が低いことに加え、中小企業の場合、そのセキュリティ投資が間違った投資手段となっていることも珍しくありません。下記の内容が、間違ったWebセキュリティ投資例といえます。

  • 被害の発生確率と被害額に合った攻撃対策ツール等を導入していない
  • 個人情報の重要度を理解していない
  • 専門家や担当者の意見を聞かず、経営者の判断のみで行っている
  • 社外との情報共有ができていない
  • 最新もしくは高価格な製品・サービスを短絡的に選択して導入している

コーポレートサイトをサイバー攻撃から守るためには、正しい方法でWebセキュリティ投資を行うことが重要です。

 

コーポレートサイトのWebセキュリティ対策を成功させたい!3つのポイントで徹底解説!

日本の中小企業におけるセキュリティ投資が、間違った方向性で行われていることも少なくないことは前述しました。それでは、コーポレートサイトの正しいWebセキュリティ対策方法は、どのようにすればよいのでしょうか?

結論をいえば、コーポレートサイトのWebセキュリティ対策を成功させるポイントは、下記の3つです。

  • 経営側のWebセキュリティに対する理解度を上げる
  • 個人情報の重要度を再認識する
  • セキュリティ対策を導入してもすべてを委託企業任せにしない

 

経営側のWebセキュリティに対する理解度を上げる

コーポレートサイトにおいて、専門家や担当者の意見を聞かず経営者の判断のみで行ったWebセキュリティ対策は間違った対策になりやすいです。経営者の多くが「自社は大丈夫」と思い込んで、攻撃を受けたり情報が漏れて初めてセキュリティ対策の不備を自覚するケースも多いです。

また、自社に合った対策でなく、一般に良く知られているFW(ファイアウォール)やログの監視といった、現在ではそれだけでは不十分な対策のみ実施している企業も多いです。そのため、正しいWebセキュリティ投資を行うためには、まず経営陣に現在に適した対策方法を理解してもらうことが必至です。

 

個人情報の重要度を再認識する

コーポレートサイトがサイバー攻撃を受けたことで、個人情報が盗み出されたり、改ざんされたりする可能性があります。そもそも、コーポレートサイトだから個人情報を扱わないわけではありません。コーポレートサイトで個人情報は扱わず別システムで管理していても、サイバー攻撃によって、お問い合わせ入力フォームを改ざんされる危険性が伴います。また、そこから別システムに侵入して、情報を盗み出すという手口も存在します。

コーポレートサイトで個人情報は扱っていなくても、情報流出の危険性はあるため、個人情報の重要度は十分に理解しておくことが大切です。

 

すべてを委託企業任せにしない

最新もしくは高価格な製品・サービスを選べば、正しいWebセキリティ投資ができるわけではありません。正しいWebセキュリティ投資には、被害の発生確率と被害額に合った攻撃対策ツールを導入しなければいけません。

多くの企業がコーポレートサイトのWebセキュリティ対策のすべてを委託企業任せにするケースも少なくありません。しかし、突発的な事例に対処することが困難なためおすすめしません。コーポレートサイトのWebセキュリティ対策のすべてを委託企業任せにしていた場合、下記のようなリスクがあります。

  • セキュリティ面でのリスク
  • 品質低下のリスク
  • 自社内にノウハウが蓄積されない

Webセキュリティ対策をベンダーに委託するのなら、この3つのリスクは意識しておく必要がありますが、まずはすべてを委託企業任せにしないことをおすすめします。

 

コーポレートサイトにWAFを導入すべき理由を解説!

悪意のある第3者のターゲットとなりやすいコーポレートサイトを、サイバー攻撃から守る方法としておすすめなのが「WAF」です。WAFとは「Web Application Firewall」の略で、簡単に説明すると、Webアプリケーションの前面に配置される下記のような特徴を持つセキュリティ対策のことです。

  • Webアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃を防御できる
  • 複数のWebアプリケーションへの攻撃をまとめて防御できる
  • 脆弱性を悪用した攻撃が検出できる

そもそも、FWやログの監視といったWebセキュリティ対策のみで十分だという認識は間違いです。そして、経営陣のそのような認識を改めることが、正しいWebセキリティ投資を行うために必要だということは前述しました。確かに、それらも必要なWebセキュリティ対策の1つですがが、それだけではコーポレートサイトは守れません。しかしWAFであれば、FWやIPS/IDS(不正侵入防止システム/不正侵入検知システム)では守ることができない攻撃も防御可能です。

WAFには、下記の3つのタイプが存在し、それぞれで導入および運用方法が異なります。大手企業の場合はアプライアンス型を、中小企業はクラウド型のWAFを採用することが多いですが、自社のシステム環境に合ったWAFを導入することが重要です。

  • クラウド型
  • アプライアンス型
  • ソフトウェア型

そのため、サイバー攻撃による被害の発生確率と被害額に合った対策が行えることも、コーポレートサイトを守る方法としてWAFをおすすめする理由です。

ペンタセキュリティでは、オンプレミス環境に合わせたアプライアンス型WAF「WAPPLES」、AWS、Azure等パブリッククラウドやプライベート環境に最適化されたソフトウェア型WAFの「WAPPLES SA」、DNS情報変更のみで簡単導入できるクラウド型WAFサービス「Cloudbric WAF+」など、企業環境に合わせて様々なタイプのWAFを提供しております。

Cloudbric WAF+の場合、基本的なWAF機能に加え、無償SSL機能、DDoS対策、悪性ボット遮断、脅威IP遮断など5つのWebセキュリティサービスを1つの統合したプラットフォームにて提供するクラウド型セキュリティサービスとして注目されています。

 

まとめ

今回は、コーポレートサイトにもWebセキュリティ対策が必要な理由について解説してきました。悪意のある第3者がターゲットとするのは、ECサイトのような顧客情報を扱うサイトだけではありません。また、データサーバーを直接狙わず、コーポレートサイトから情報漏洩を誘発させる手口も存在します。

そのため、企業経営者は、正しいWebセキリティ対策とはどういったことなのかを正しく認識しておくことが重要です。また、Webセキュリティ投資への割合が低いのであれば、それを見直し、正しい方法でWebセキュリティ投資を行ってください。

 

Web攻撃と脆弱性

【必見】最新版!Web攻撃と脆弱性について10のパターンを紹介!

近年、Webサイトを対象とした悪意のある攻撃者からのサイバー攻撃が後を絶ちません。ペンタセキュリティ株式会社とクラウドブリック株式会社が共同で公開した2021年第2四半期のWeb脆弱性トレンド情報によると、Web脆弱性発生件数は上昇傾向にあり、2021年6月は70件が発生しました。Webアプリケーションの脆弱性を狙った攻撃が巧妙化し、セキュリティ対策の必要性はますます高まっています。 そのため、Webアプリケーションを利用したサービス提供をしているのなら、最新のWeb攻撃の動向や事例は、知っておくべきでしょう。

 本記事では、Webアプリケーションの脆弱性を狙ったWeb攻撃の動向や事例についてまとめました。

Web攻撃動向レポートのダウンロードはこちら

 

最新版!Web攻撃と脆弱性10選

Webアプリケーションとは、インターネット上で稼働するシステムの総称で、主に、Webサーバー上で動作し、ChromeなどのWebブラウザで操作します。それに対して、スマートフォンなどの端末やパソコンにインストールして利用するアプリケーションはネイティブアプリケーションと呼んでいます。ちなみに、これらの2つの大きな違いは、利用する際にインターネットアクセスの有無で、一般的には、Webアプリケーションはインターネットへアクセスする必要があるため、攻撃者からのサイバー攻撃に遭遇する危険性が伴います。 

それでは、最新のWebアプリケーションへ主に発生する10のWeb脆弱性について詳しく見てみましょう。

  • クロスサイトスクリプティング
  • サービス運用妨害(DoS)
  • メール不正中継
  • バッファオーバーフロー
  • 強制ブラウズ
  • ディレクトリトラバーサル
  • コマンドインジェクション
  • SQLインジェクション
  • URLパラメータの改ざん
  • ファイルアップロード

過去のWebアプリケーション脆弱性についての記事は、こちらをご覧ください。

 

クロスサイトスクリプティング(XSS攻撃)

「クロスサイトスクリプティング」とは、悪意のあるスクリプトが挿入されたWebサイト(ページ)を直接的なターゲットとしているのではなく、サイト利用者・閲覧者をターゲットとした攻撃のことです。例えば、攻撃者が悪意のあるスクリプトを埋め込み、それを利用者が閲覧し実行してしまった場合、利用者は偽サイトに移動(クロスサイト)してしまいます。

クロスサイトスクリプティングは、Webアプリケーションへ主に発生するWeb攻撃(脆弱性)の1つとされており、それに気付かずに情報を入力してしまい、フィッシング詐欺やセッションハイジャックに遭う危険性があります。

 

サービス運用妨害(DoS攻撃) 

「サービス運用妨害」とは、処理に時間のかかるアルゴリズムを採用しているなどの脆弱性を狙ったWeb攻撃です。一般的には、Webアプリケーションへ主に発生するWeb攻撃に起因することから、DoS攻撃とも呼ばれています。例えば、Webサーバーに対して通常の範囲を超えたアクセスメール送信などを行い、メモリやCPUを全稼働させて処理速度を低下させます。

 また最近、DoS攻撃の進化版でもあるDDoS攻撃(不正な方法で乗っ取った複数のマシンを使ったDoS攻撃)の攻撃・被害件数も増加傾向がみられます。

 

メール不正中継

メールサーバ(SMTP)はメールが送られてきた際、自身のドメイン宛てのメールではなかった場合、別のメールサーバに転送します。そして、この機能を利用して攻撃者が他人のサーバを使い、送信元の身元が分からない大量の迷惑メールを送信する攻撃のことを「メール不正中継」と呼びます。Webアプリケーションへ発生するWeb攻撃のポイントとしては、主に下記の2つがあります。

  • 使用している電子メール配送プログラムに、メール中継に関する制限を設定していない
  • そもそも設定がないなどの脆弱性がある

これらの脆弱性により、メール不正中継などのサイバー攻撃を受けてしまう危険性があります。

また、攻撃者から大量の迷惑メールが送られてくることで、サーバが本来必要のないメール配信処理をすることになり、提供しているWebアプリケーションを利用したサービスに影響が出ます。

 

 バッファオーバーフロー

「バッファオーバーフロー」とは、データの受け取りや保管のために用意された領域(バッファ)に想定以上の長さのデータを書き込んでしまうが原因で発生するWebアプリケーションにおけるWeb攻撃のことです。溢れたデータが隣接する領域を不正に書き換えてしまったり、それによって動作異常が発生したりします。

 バッファオーパーフローは、典型的なWebアプリケーションの脆弱性の1つで、攻撃者が外部から故意に想定よりも膨大なデータを送り込んでプログラムを異常終了させたり、攻撃用のコードを送り込んで実行させたりするということです。

 

強制ブラウズ

利用しているWebアプリケーションに、URLへのアクセスを適切に制御していない脆弱性がある場合、「強制ブラウズ」という攻撃に遭遇する危険性があります。強制ブラウズとは、Webページ上からリンクを辿るのではなく、アドレスバーからURLを直接入力して本来システム側では公開していないはずのディレクトリやファイルなどにアクセスを試みること、つまり、強制的にブラウザに表示させられてしまいます。

  • ディレクトリの配置ミス
  • ファイルの配置ミス
  • Webサーバの設定ミス

Webアプリケーションにおける矯正ブラウズの脆弱性発生の原因としては、主に、上記3つが挙げられます。

 

ディレクトリトラバーサル

「ディレクトリトラバーサル」とは、「../」のような文字列を使ってサーバのディレクトリ・パスを遡る攻撃のことです。Webサーバに置いたままにしている非公開ファイルにアクセスし、そこに保存されている情報を盗まれる危険性があります。

Webアプリケーションを利用して目的のデータを表示させるようなサービスを提供しているサイトに入力される可能性のあるデータに対する考慮不足があった場合、ディレクトリトラバーサルの被害に遭遇する危険性が伴います。

 

コマンドインジェクション

「コマンドインジェクション」とは、コマンド(コンピュータの利用者がOSのシェルに与える文字列による命令のこと)を利用し、Webアプリケーションの脆弱性を悪用する攻撃です。WebアプリケーションのコードにOSコマンドの呼び出し処理があり、ユーザーが入力したデータがコマンドの一部分を構成している場合に発生します。

  • 攻撃者がWebサーバ内に保存されているファイルを読み出す
  • システムに関係する操作、プログラムを不正に実行することが可能
  • 情報漏洩だけでなく、サーバー自体が乗っ取られてしまう危険性がある

コマンドインジェクションによって、上記のような危険性が伴います。

 

SQLインジェクション

「SQLインジェクション」とは、データベース言語(SQL)を利用して、Webアプリケーションの脆弱性を悪用する攻撃のことをいいます。コマンドインジェクションと同様に、攻撃者がWebサーバ内に保存されているファイルを読み出したり、システムに関係する操作、プログラムを不正に実行されたりします。

ユーザIDとパスワードを入力するサイトで、入力情報がアプリケーション内部でSQL文として解釈されてしまう脆弱性がある場合に、被害を受けてしまうため注意が必要です。

 

URLパラメータの改ざん

URLパラメータとは、URLにパラメータというプログラムを付け加えたシステムのことです。URL末尾に「?」が付け加えられ、「?」以降の文字列がパラメータとなります。

 このURLに付加されるパラメータ(URLパラメータ)をアドレスバーから直接改ざんして、不正アクセスを行う攻撃が「URLパラメータの改ざん」の手口で、Webサイトが改ざんされたり、Webサーバが誤動作するようにされてしまいます。

 

ファイルアップロード

「ファイルアップロード」とは、攻撃者がWebシェル(悪意のあるプログラム)をアップロードして、悪意のあるスクリプトを注入することです。Webサーバーなどに意図しない動作を引き起こさせたり、情報を抜き出されたりします。ファイルのアップロード機能のあるページの脆弱性を衝いてくる攻撃です。

 

Web攻撃による脆弱性に関する事例を紹介!

当社の「EDB/CVEレポート」で公開している通り、2021年第2四半期(4・5・6月)の脆弱性件数は合計169件でした。

ここでは、2021年第2四半期に脆弱性が観察されたWebアプリケーションの事例として、WordPress事例を紹介します。WordPressとは、Webサイトやブログを簡単に作成できるアプリケーションのことで、Webアプリケーションに起因するシステムの脆弱性により、Web攻撃を受けやすいことが特徴です。しかし、インターネット上の40.0%以上のサイト・ブログでWordPressが採用されていることを受け、WordPressの脆弱性を突いたサイバー攻撃が後を絶ちません。

2021年第2四半期で発生した、サイバー攻撃の手口といえばクロスサイトスクリプティングとSQLインジェクション。しかし、WordPressの事例では、ファイルアップロードなども確認されています。

概要について、下表にまとめました。

日付 脆弱性カテゴリ 脆弱性名
2021.5.19 クロスサイトスクリプティング WordPress Plugin Stop Spammers 2021.8 – ‘log’ Reflected Cross-site Scripting (XSS)
2021.5.24 クロスサイトスクリプティング WordPress Plugin ReDi Restaurant Reservation 21.0307– ‘Comment’ Stored Cross-Site Scripting (XSS)
2021.5.25 クロスサイトスクリプティング WordPress Plugin Cookie Law Bar 1.2.1 – ‘clb_bar_msg’ Stored Cross-Site Scripting (XSS)
2021.5.28 クロスサイトスクリプティング WordPress Plugin LifterLMS 4.21.0 – Stored Cross-Site Scripting (XSS)
2021.6.1 クロスサイトスクリプティング WordPress Plugin WP Prayer version 1.6.1 – ‘prayer_messages’ Stored Cross-Site Scripting (XSS) (Authenticated)
2021.6.7 ファイルアップロード WordPress Plugin wpDiscuz 7.0.4 – Arbitrary File Upload (Unauthenticated)
クロスサイトスクリプティング WordPress Plugin Smart Slider-3 3.5.0.8 – ‘name’ Stored Cross-Site Scripting (XSS)
2021.6.8 ファイルアップロード WordPress Plugin wpDiscuz 7.0.4 – Remote Code Execution (Unauthenticated
2021.6.9 クロスサイトスクリプティング WordPress Plugin visitors-app 0.3 – ‘user-agent’ Stored Cross-Site Scripting (XSS)
2021.6.23 SQLインジェクション WordPress Plugin Poll_ Survey_ Questionnaire and Voting system 1.5.2 – ‘date_answers’ Blind SQL Injection
クロスサイトスクリプティング WordPress Plugin WP Google Maps 8.1.11 – Stored Cross-Site Scripting (XSS)
2021.6.28 クロスサイトスクリプティング WordPress Plugin YOP Polls 6.2.7 – Stored Cross Site Scripting (XSS)

なかには、深刻度が緊急(Critical)および重要(High)の指標も存在し、悪用された場合、第3者に遠隔から任意のコードを実行される危険性(RCE)もあります。Web脆弱性が確認される度に修正はされていますが、今後も注意が必要です。

 

まとめ

今回は、Webアプリケーションへ主に発生するWeb脆弱性の種類と事例について解説してきました。攻撃者はさまざまな巧妙な手口で、Webアプリケーションへの攻撃(脆弱性)を狙ってきます。また、WordPressなどのWebアプリケーションはとても便利ですが、脆弱性については数多く報告されています。そのため、脆弱性を狙った攻撃から守るためにも、Webセキュリティは最新の状態に更新しておきましょう。

最新のWeb脆弱性の情報はこちらからご確認ください。

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クラウドマイグレーションとは?オンプレミス環境の違いについて

【企業向け】クラウドマイグレーションとは?オンプレミス環境との比較解説

総務省の「令和2年版情報通信白書」によると、企業によるクラウドマイグレーションの割合は64.7%(令和元年度:58.7%)でした。このことからも、自社で物理的なサーバを保有して管理・運用するオンプレミス形態の環境から、クラウドマイグレーションする企業が増加傾向にあることが分かります。クラウドマイグレーションによって、クラウド環境に移行すれば、コストの大幅カットが見込めるといわれていますが、他にもさまざまなメリットがあります。本記事では、クラウドマイグレーションとオンプレミス環境との違いについて解説していきたいと思います。

 

クラウドマイグレーションとオンプレミス環境との違いについて

ここでは、クラウドマイグレーションとオンプレミス環境との違いについて解説しています。その前に、クラウドマイグレーションについて詳しくみていきましょう。

クラウドマイグレーションとは?

クラウドマイグレーションとは、自社内に設置した物理的なサーバで運用してきたシステムを、外部の事業者のクラウド環境のサービスでのシステム運用に切り替えることです。和訳すると、「クラウド化」「クラウド移行」といった意味です。

 クラウド環境とは、従来、個々のストレージや自社の物理サーバに保存していたデータを、外部の一ヵ所で集約・管理し、必要なときにインターネットを経由して利用できる環境のことで、そのクラウド環境を提供しているサービスのことを総称して、「クラウドサービス」と呼んでいます。クラウドサービスは、利用者が場所を選ばずどの端末からでも利用することができることから、数年前から需要が高まっています。そして、このような社会的背景から、企業のクラウドマイグレーションへの移行が進む傾向にあるということがいえます。

 

オンプレミス環境との違いは?

もともと、大手企業を中心に導入が進んできたオンプレミス環境。オンプレミス環境とは、自社内に設置したサーバ-や情報システム設備で、社内のさまざまなシステムを運用する環境のこと。和訳するとは、「自社運用」という意味です。それでは、企業が導入するクラウドマイグレーションとオンプレミス環境には、どのような違いがあるのでしょうか。クラウドマイグレーションとオンプレミス環境との比較項目として、下記の5つを挙げることができます。

  • 品質
  • コスト
  • 調達スピード
  • カスタマイズ性
  • セキュリティ面

この5つの項目を下表にまとめてみました。

クラウドマイグレーション オンプレミス環境
品質 オンプレミス環境に比べて通信速度が劣る  通信速度は速く、安定している
コスト 基本、月額利用料以外の費用がかからない 初期導入費や維持・管理費など、さまざまな費用がかかる 
調達スピード 即日の利用開始が可能 利用できるまでに時間がかかる
カスタマイズ性 自由にカスタマイズできない 自由にカスタマイズが可能
セキュリティ面 自社での対策は必要ない 自社で対策が必要となる

<品質>

5G化などにより通信速度は年々向上しています。しかし、クラウドマイグレーションでは、ネットワークを介して離れたところにあるサーバへアクセスするため、回線の速度と質は安定していません。一方、オンプレミス環境は社内のネットワークを利用しているため、回線の速度と質が安定しています。ただし、オンプレミス環境の品質は、サーバ・システムを構築したエンジニアのスキルによって差異が生じます。

<コスト>

自社内に物理サーバを設置してシステムを運用するためには、必要となる機器の購入費や設置に関する工事費など、さまざまな初期費用がかかります。また、運用や管理にもコストがかかり、拡張となれば新たな購入費や工事費などが必要です。しかし、クラウドマイグレーションを導入すれば、自社でサーバー環境を保有する必要がないため、初期費用だけでなく、運用・管理に必要となる費用を大幅に抑えることができます。ただし、利用するサービスによっては月額利用料は利用した従量によって変動することがあります。そのため、月額費用が固定されるオンプレミス環境と比べて予算化が難しい場合もあります。

<調達スピード>

必要となる機器の購入や工事が必要になり、設置しても調整しなければ運用がスタートできないのがオンプレミス環境です。そのため、調達・導入・運用には相当な時間がかかります。クラウド環境はオンプレミス環境と比べてすぐに使用可能であることが特徴です。自社のシステムにマッチングするための調整時間は必要ですが、サーバ構築を自社内で行わないため、調達スピードはクラウドマイグレーションの方が圧倒的にスピーディーです。

<カスタマイズ性>

クラウドマイグレーションするデメリットとして、システムのカスタマイズが行いにくいことが挙げられます。一方、オンプレミス環境は、自社でサーバー・システムを管理・運用しているため自由にカスタマイズすることが可能です。しかし、クラウドマイグレーションをは、契約した他社が提供しているサービスを活用しているため、システム環境を自由に変更・カスタマイズすることは困難です。ただし、リソース面でのカスタマイズは可能なサービスが多く、リソースのカスタマイズ性でいえば、オンプレミス環境よりも優れています。

<セキュリティ面>

企業を狙った新たなサイバー攻撃の手法は年々増加しています。オンプレミス環境では、障害が起きたり、サイバー攻撃を受けた場合、自らでWebセキュリティ対策をしなければなりません。しかし、クラウドマイグレーションは提供する会社が基本的なWebセキュリティ対策を行うため、コストをかけずにセキュリティ対策を取ることは大きなメリットといえます。ただし、外部とのネットワークを利用するクラウドマイグレーションは、外部からのハッキングや情報漏れなどのリスクは高くなるため、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)等を導入しセキュリティを更に強固にする必要もあります。

 

企業がクラウドマイグレーションに移行する3つのメリットとは?

次に、企業がクラウドマイグレーションに移行する3つのメリットについて解説します。

<低コストで導入可能>

一般的に、オンプレミス環境でシステム運用する場合は、下記のような費用がかかります。

  • サーバーの設置費
  • 付帯設備費
  • ハードウェアやソフトウェアの購入費
  • ライセンスの購入費
  • システムの維持・管理費

これらの費用は、場合によっては数千万円かかることもあり、企業運営にとって大きな課題でした。しかし、クラウドマイグレーションであれば、これらのコスト削減が可能です。さらに、システム運用や維持・管理のために、エンジニアなどの専門家を雇う必要もなくなるため、人件費も抑えることができます。

<障害時にかかる復旧が容易>

どんなに慎重にシステム管理していても、突然何らかの原因でシステムに障害が発生する危険性はあります。もし、オンプレミス環境で運営していれば、障害が発生した場合自らで対応しなければなりません。社内に専門チームがあればすぐに復旧できますが、そうでなければ復旧には相当な時間を要します。

 それに対してクラウドマイグレーションは、障害への対応は基本的に提供会社が行います。しかも、専門的な知識を持つ運用スタッフが対応するため、短時間で復旧することは大きなメリットといえるでしょう。

 また、障害時にサーバが破損して、会社の大切なデータが失われてしまうリスクも軽減できます。

<屈強なセキュリティ>

クラウドマイグレーションでは、経済産業省の「クラウドセキュリティガイドライン」をベースに、情報セキュリティ管理・対策を行っています。経済産業省が策定した「クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン」の通称で、クラウドという概念が広まった当初、運用にあたっての明確なルールは存在せず、多くの顧客情報や社外秘とされる情報が流出する危険性がありました。この問題に対処するべく策定され、発生した事例に対応できるように制定されたルールが「クラウドセキュリティガイドライン」です。詳細を見ると、企業のクラウドマイグレーション運用において、クラウドセキュリティガイドラインに則ってWebセキュリティ管理を行っているため、安心して利用できるということです。

ちなみに、クラウドマイグレーション事業者が適切なデータ保護やセキュリティ対策を実施していることをマークとして表示する制度もあります。実績のある会社のクラウドマイグレーションであれば、屈強なWebセキュリティ対策も可能でしょう。

しかし、クラウドを導入するにあたって、注意しなければならないこともあります。IaaS、PaaS、SaaSなど種類によって違いますが、ユーザ側にもセキュリティ面での責任はあります。例えば、SaaSの場合、クラウド上のデータ管理についてはユーザの責任範囲であることが一般的です。

だからこそ、オンプレミス環境であっても、そしてクラウド環境であっても、ユーザ自らセキュリティに対して徹底的な検討を行い、どのようなセキュリティ対策を導入するかを決定していくことが求められます。

詳しい内容は下の記事を参考してください。

https://www.cloudbric.jp/blog/2021/03/cloud_security_u_must_know/

 

さいごに

今回は、企業におけるクラウドマイグレーションをテーマに解説してきました。クラウドマイグレーションには、コスト面やセキュリティ面など、多くのメリットがあるため導入を検討している企業も増加傾向にあります。しかし、すべての面でクラウドマイグレーションがオンプレミス環境より優れているということではありません。

例えば、オンプレミス環境で利用できていたシステムが、クラウド環境にしたら利用できないこともあります。また、トラブルが発生したりするなど、クラウドマイグレーションに移行したことによって、既存システムとの連携が困難となるケースも報告されてます。

そして、十分な検討なく短期間でクラウド移行を進めることによって外部からのハッキング等に十分に対策を取っていない状況でセキュリティ事故が起きたりするケースもあります。

そのため、企業でのクラウドマイグレーション導入は、セキュリティ対策を含めて、慎重に検討しましょう。

 

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2021年度版サイバー攻撃の動向

サイバー攻撃の動向や事件・事故とは?セキュリティ問題について考察!

コロナ過を踏まえインタネットは個人だけでなく企業・法人にも欠かせない存在となり、2021年現在、企業におけるデジタル化への対策は待ったなしの状況となっています。インタネットを通じて日々膨大な情報が行き交っていますが、世界規模でみれば同時に悪意のある第3者によるサイバー攻撃事例が日々発生しています。

このようなサイバー攻撃に対抗する手段として、政府も「サイバーセキュリティ基本法」を策定するなど動きか活発化しています。サイバー攻撃を防ぐためにも、Webセキュリティ対策は最重要です。また、現代社会におけるサイバー攻撃に関する動向や、直近で発生した事件・事故、セキュリティ問題についても知っておく必要があります。

 本記事では、2021年度上半期に発生したサイバー攻撃の事件・事故などについて解説しています。

 

2021年度!セキュリティ問題と脅威ランキングTOP3

まずは、2021年度に発生した脅威やセキュリティ問題について、詳しくみていきましょう。

3位|テレワークなどのニューノーマルな働き方を狙ったサイバー攻撃 

2020年以降、新型コロナウイルスの感染防止を目的に、テレワークでの働き方が推進されています。このような社会的な背景から、テレワークなどのニューノーマルな働き方を狙った企業へのサイバー攻撃件数が増加しています。そもそも、悪意のある第3者がテレワークでの働き方をターゲットとする理由は、従業員の出社を前提とした従来のWebセキュリティ対策ではカバーできないことが挙げられます。つまり、企業努力によるWebセキュリティ対策を施していても、従業員個人では認識が甘く、穴を突いてサイバー攻撃を仕掛けてくるということです。また、突然の緊急事態宣言の発令で、セキュリティ対策に関する計画を立てる間もなくニューノーマルな働き方の導入をすることになった企業も少なくありません。そのため、ニューノーマルな働き方を推進している現代社会において、Webセキュリティの脆弱性が問題視されています。 

2位|標的型攻撃による機密情報の窃取 

機密情報を狙った標的型攻撃は、2021年度も継続して発生しています。標的型攻撃とは、明確な目的を持って特定の企業などに狙いを定めて仕掛けるサイバー攻撃のことです。悪意のある第3者が標的型攻撃を行う目的は、攻撃対象への嫌がらせが目的です。また、その際に機密情報を窃取するケースも少なくありません。

金額的被害だけでなく、顧客の個人情報など企業にとって致命的な情報が流出した場合、Webセキュリティが問題視され、取引停止や企業イメージの失墜など、間接的被害を受ける可能性もあるので要注意です。

 1位|ランサムウェアによる被害 

2020年度は5位だった、ランサムウェアによるサイバー攻撃が、2021年度は急増しています。ランサムウェアとは、コンピュータウィルスの1種で、「Ransom(身代金)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせて作られた造語です。パソコンだけでなく、タブレット端末やスマートフォンのOSにも感染する危険性が伴います。

ランサムウェアに感染すると、Webセキュリティ問題が発生して保存しているデータが、勝手に暗号化されて使えない状態にされたり操作できなくなったりしてしまいます。企業や店舗に嫌がらせをすることが目的の場合もありますが、復旧を条件に悪意のある第3者が金銭(身代金)を要求してくるケースも少なくありません。また、金銭を支払っても、ランサムウェアによる攻撃で窃取された情報やデータを暴露されてしまうケースも発生するため、このような事例では、絶対に身代金は支払わないようにしましょう。

 

2021年度!サイバー攻撃の動向や事件・事故の事例3選

次に、2021年度に発生したサイバー攻撃の動向や事件、事故の事例を紹介します。なお、GSX発表の「2021年ニュース一覧」を参考にしています。

ランサムウェア攻撃の事例(DearCryによる攻撃)|2021年3月

2019年後半以降、ランサムウェアによる攻撃は2重の脅迫を用いた手口での攻撃が増加しているだけでなく、新種・亜種のランサムウェアウィルスが続々と確認されています。

2021年3月16日にはMicrosoft社が、「Microsoft Exchange Server」のWebセキュリティの脆弱性を悪用した「DearCry」と呼ばれる新しいランサムウェアが確認されたことを発表しました。「DearCry」は、悪名高いランサムウェア「WannaCry」の亜種だとみられています。「Microsoft Exchange Server」 のオンプレミス版に存在している複数のWebセキュリティの脆弱性が、パッチによって修正されるまでにゼロデイを狙ってばらまかれました。

その後は、米国やカナダ・オーストラリアを中心に、多くのサイバー攻撃やWebセキュリティ問題が報告されました。

スマホ決済の不正利用の事例(PayPayを使った不正チャージ)|2021年3月

2021年3月18日、警察庁が、スマートフォン決済サービスを利用した不正チャージ事件についての情報を公開しました。事件が発生したのは2020年9月、確認された被害は全国11行で157件、被害額は2760万円に上っています(9月17日午前0時時点)。また、ドコモ口座とPayPayだけでなく、ゆうちょ銀行の口座と連携するメルペイやKyash・LINE Pay・PayPal・支払秘書などでも被害が確認されました。

警察庁はこの事件が悪意のある第3者がどのような手口でサイバー攻撃を行ったのかという内容を発表しましたが、主な手口のポイントは、下記の3つです。

  • 携帯電話販売代理店から不正入手した個人情報を無断で利用し、預貯金口座をスマートフォン決済サービスとひも付けてチャージを実施
  • 第3者の電子メールアカウントを無断利用して、スマートフォン決済サービスのアカウントを作成
  • アカウント作成から被害口座との連携を短期間で大量に行い、買い子が別の端末から連続して決済を実施

 いずれも、Webセキュリティの脆弱性を衝いたサイバー攻撃でした。

ニューノーマルな働き方を狙った事例(RDP総当たり攻撃)|2020~2021年

2020~2021年にかけて急増しているWebセキュリティ問題を衝いたサイバー攻撃が、テレワーク端末を狙った「RDP総当たり攻撃」です。テレワークの導入に取り組んでいる企業で、この攻撃を受けた事例が数多く報告されています。

 RDP(Remote Desktop Protocol)とは、導入したサーバに対してクライアント端末からリモートデスクトップ接続する機能を提供するマイクロソフトのサービスのことです。RDPを導入した端末をリモートデスクトップ接続するために利用する「ID/パスワード」に対して、不正アクセスを試みるために総当たり攻撃をしてくる手法を「RDP総当たり攻撃」と呼びます。近年、コロナ禍の影響で、企業によるテレワーク導入が急加速しました。そして、USBモデムやSIM内蔵端末を利用するためにグローバルIPを割り当てた端末が急増したことが、Webセキュリティ問題の増加に繋がったと考えられています。

 

さいごに

今回は、2021年度のサイバー攻撃の動向や事件・事故などについて、詳しく解説してきました。また、各事例に対するWebセキュリティ問題についても考察してきました。

Webセキュリティ対策の精度は年々進化していますが、それ以上にサイバー攻撃の手口は巧妙化しています。そのため、2021年上半期以上に、下半期はテレワークなどのニューノーマルな働き方を狙った攻撃、OSやアプリのWebセキュリティの脆弱性を狙った攻撃は激化すると予測されます。また、総務省発布の「平成30年度情報通信白書」によると、政府が積極的にセキュリティ問題に取り組んでいることが明確化されているため「サイバーセキュリティ基本法」の動向にも注目です。

そして何より、今後も引き続き、Webセキュリティ問題に警戒することが重要といえるでしょう。

ゼロデイ(Zero-day)攻撃

ゼロデイ攻撃とは?DDoS攻撃の標的となった際の3つの対処法を解説!

近年、中小企業が悪意のある第3者からサイバー攻撃を受ける事例が増加しています。悪意のある第3者からの攻撃にはさまざまな手口が存在しますが、ゼロデイ攻撃(Zero-day Attack)もその1つです。また、ゼロデイ攻撃だけでなく、DDoS攻撃の標的となる危険性もあるため早めのWebセキュリティ対策を心掛けておかなければなりません。

本記事では、ゼロデイ攻撃を受け、さらにDDoS攻撃の標的された場合のWebセキュリティ対策について解説しています。

 

ゼロデイ攻撃とは?DDoSの標的となる可能性も解説!

そもそも、 Webセキュリティ上の脆弱性を衝いたサイバー攻撃の一種であるゼロデイ攻撃(Zero-day Attack)とは、どのようなサイバー攻撃なのでしょうか。詳しくみていきましょう。

ゼロデイ攻撃とは?

悪意のある第3者から受けるサイバー攻撃といえば、導入しているOSやアプリケーションのWebセキュリティ上の脆弱性を狙った攻撃が一般的です。OSやアプリケーションの脆弱性が発見された場合、提供元はすぐにその脆弱性を改善した新バージョンのOSや修正プログラム・パッチを開発し対策を取ります。

しかし、脆弱性が発見されてからすぐに対策を取るのは非常に困難で、その脆弱性解消の対処・対策が確立されるまでには、どうしても期間が必要です。そして、脆弱性の発見から対策方法の確立までの期間のことを「ゼロデイ(Zero-day)」と呼び、その期間を狙って攻撃してくる手法を「ゼロデイ攻撃」と呼んでいます。

ゼロデイ攻撃は、対策ができていないWebセキュリティ上の脆弱性を狙ってくるため、取り得る防御手段が少なく大きな被害を受けるケースも少なくありません。

DDoS攻撃の標的となる可能性は?

ゼロデイ攻撃によって、顧客情報が盗み出されるなどの直接的な被害を受けるだけでなく、間接的な被害を受けてしまう可能性もあります。

間接的な被害とは、DDoS攻撃に利用するゾンビマシンの標的となることを意味します。そもそもDDoS攻撃とは、ターゲットとしている企業サイトやWebサーバに、複数のコンピューターから大量の情報を送り、サービスの遅延・停止を起こさせる攻撃方法を指します。また、ターゲット企業のサービスに影響を与える目的だけでなく、その攻撃を止める条件として金銭(身代金)を要求する目的でDDoS攻撃を仕掛けるケースもあります。

このDDoS攻撃には複数のコンピューターが使用されますが、そのほとんどが悪意のある第3者がこの攻撃のために別のサイバー攻撃で乗っ取った「ゾンビマシン」が使用されています。

ゾンビマシンとは、サイバー攻撃によって侵入したウィルスやプログラムの改ざんによって、悪意のある第3者が遠隔操作できるようにされたコンピューターのことで、このゾンビマシン化されたコンピューターは、Webセキュリティの脆弱性のあるOSやアプリケーションを使っているケースも珍しくありません。そのため、Webセキュリティ対策が未熟なゼロデイを狙って、DDoS攻撃を仕掛けてくる場合があります。

もし、ゾンビマシン化されたコンピューターでDDoS攻撃を仕掛けたターゲット企業が取引先だった場合、それによって取引が中止したり損害賠償を求められる可能性もあります。

 

ゼロデイ攻撃の事例

ゼロデイ攻撃によってコンピューターがゾンビマシン化され、DDoS攻撃に使用された可能性のある事例についてみていきましょう。

2014年11月4日、トレンドマイクロが、同社公式ブログでWebセキュリティの脆弱性「Shellshock」を利用した新たな攻撃を確認したことを発表しています。その発表は、Linuxなどで使用されているオープンソースプログラム「Bourne-again shell(Bash)」コマンドシェルに重大な脆弱性が見つかったことが発端で、その対策完了までに、DDoS攻撃などのさまざまなサイバー攻撃が確認されました。例えば、Webセキュリティの脆弱性「Shellshock」を利用してSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバを狙う、ゼロデイ攻撃もその1つです。このケースで被害を受けたコンピューターは、DDoS攻撃の目的で遠隔操作が可能となることもその発表に含まれていました。そのため、サイバー攻撃が確認された地域で、ゾンビマシン化目的でのゼロデイ攻撃を受けたコンピューターが被害に遭った可能性が高いといわれています。実際、日本国内でもゼロデイ攻撃を受けて、遠隔操作されたコンピューターが複数確認されています。

 

おすすめ!ゼロデイ攻撃でDDoS攻撃の標的となった場合の対策法3選

ゼロデイ攻撃で、Webセキュリティ対策が完了する前にDDoS攻撃が行われれば、取り得る防御手段の選択肢が少ないのが現状です。しかし、まったく対策法が存在しないということではありません。ここでは、ゼロデイ攻撃でDDoSの標的となった場合の3つの対策法を紹介しています。

  • クラウド型WAF
  • Cloudbric ADDoS
  • EDR

クラウド型WAF|導入しやすく低コスト

WAF(Web Application Firewall)とは、FW(ファイアウォール)やIPS/IDS(不正侵入防止システム/不正侵入検知システム)では守れないWebアプリケーションの脆弱性を攻撃から守ることができるセキュリティ対策です。このWAFには、クラウド型・ハードウェア組み込み型・サーバインストール型の3種類が存在しますが、ゼロデイ攻撃対策として導入するならクラウド型WAFをお勧めします。また、ゼロデイ攻撃対策は、発覚してからすぐに施策する必要があります。

ちなみに、クラウド型WAFは機器の購入・ネットワークの構築などが必要なく、すぐに導入可能でセキュリティ担当者の負担を減らせます。また、初期費用・運用コストが低く、スポット利用もできるため、脆弱性のWebセキュリティ対策が完了するまでのゼロデイ攻撃の対策におすすめです。

 

Cloudbric ADDoS|DDoS攻撃対策

DDoS攻撃によるゼロデイ攻撃から被害を最小限に抑えるためには、Webセキュリティ上素早い対応が求められます。そのため、DDoS攻撃が防御できるサービスも、同時に導入しておいた方がよいでしょう。そんなDDoS攻撃対策におすすめのサービスといえば「Cloudbric ADDoS」です。導入しておけば、最大65Tbpsの大規模DDoS攻撃まで迅速かつ安全に遮断してくれます。

「Cloudbric ADDoS」についての詳細は、こちらの記事を参考にしてください。

https://www.cloudbric.jp/blog/2021/06/rddos/

 

EDR|ゾンビマシン化をいち早く検知

DDoS攻撃に利用するゾンビマシンの標的となることを、防止できるWebセキュリティ対策も重要なポイントです。

EDRを導入しておけば、ゼロデイ攻撃によってゾンビマシン化している際に、いち早く検知可能であるため、気づかないうちにコンビューターがDDoS攻撃に利用されたり、攻撃の踏み台にされるのを防げます。EDR(Endpoint Detection and Response)とは、パソコンやサーバの状況および通信内容などを監視し、異常あるいは不審な挙動があれば管理者に通知してくれるソリューションです。ゼロデイ攻撃による直接的な被害は防げませんが、導入しておけば、取引先へのDDoS攻撃に利用されて間接的な被害を防止できるためおすすめです。

 

今回は、ゼロデイ攻撃で、DDoSの標的となった場合のWebセキュリティ対策について解説してきました。ゼロデイ攻撃は気づいたときには手遅れになっているケースも少なくありません。そのため、いち早く気づき、早急にWebセキュリティ対策することが重要です。

現代では、悪意のある第3者によるゼロ攻撃やDDoS攻撃は増加傾向にあるため、いつサイバー被害を受けるか予測できません。本記事を参考に、いち早くWebセキュリティ対策に取り組みましょう。