ADDoS Seminar

【ウェビナー】日本国内で頻発しているDDoS攻撃の動向と、企業の対策方針について解説

~CloudbricのDDoSプロテクションによる包括的な対策と導入事例を紹介~

この度、弊社のパートナー企業であるデジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社(DIT)と「国内DDoS攻撃の動向と、企業の対策方針について」というテーマでウェビナーを開催しました。DITさんからは「導入事例の紹介」を、弊社からは「日本国内で頻発しているDDoS攻撃の動向と、企業の対策方針を解説」を講演しました。セミナーを見逃した方や、もう一度セミナーを見たい方のためにセミナー動画を共有いたします。

日本国内で頻発しているDDoS攻撃の動向から企業様に必要な対策及びサービスの選び方や「Cloudbric ADDoS」による包括的な対策構築等、DDoSをよく知らない方やDDoS対策の導入を検討している方、最新のDDoS攻撃や対策の動向を知りたい方にもお役に立つ情報がたくさんありますのでぜひご覧ください!

 

 

WAAPとは

今、注目すべき次世代のWebセキュリティ対策「WAAP」とは?

Web脆弱性を突いた攻撃から、Webアプリケーションを守るセキュリティ対策として多くの企業で導入されているWAF(Web Application Firewall)」。企業のクラウド活用が加速している中、悪意のある第3者は次々に新たな手口を考案しており、サイバー攻撃の手法はますます巧妙化・多角化しています。従来のセキュリティ対策では守り切れないサイバー攻撃における新たな形のWebセキュリティ対策として、WAF、DDoS対策、ボット対策、APIセキュリティなどを組み合わせたクラウド型セキュリティサービス、「WAAP」という概念が登場しました。本記事では、WAFの進化型である「WAAP」について解説しています。

 

ガートナー社が提唱する「WAAP」とは?

「WAAP( Web Application and API Protection )」とは、主にIT分野でのリサーチを行っている企業であるガートナー社が提唱する概念で、Webアプリケーション保護対策に加えAPI保護機能を備えているクラウド型セキュリティサービスを示します。「2021 Gartner® Magic Quadrant™ WAAP」によると、今年「WAAP」を導入している組織の割合は10%を下回っていますが、2026年までに40%へと伸びると予想されます。また、2024年までに、マルチクラウド戦略を採用している組織の約70%がクラウド基盤のWAAPを検討するようになるということで、今後WAAPがWebセキュリティ対策の新たな主流となっていくと見られます。

前述しましたが、「WAAP」はWebアプリケーション保護対策に加えAPI保護機能を備えているクラウド型セキュリティサービスとなります。WAAPには以下の4つのコア機能が含まれています。

  • WAF
  • ボット対策
  • DDoS対策
  • APIセキュリティ

また、オプション機能としてDNSセキュリティやCDNといった機能を備えているWAAPもあります。

ガードナー社では、現在サービスを提供しているWAAP製品のアナリストたちによる評価をWebサイトで紹介しています。詳細はこちらをご覧ください。

 

WAFWAAPに進化していく理由とは

WAAPは、WebアプリケーションだけでなくAPIも保護対象としています。

実は、APIはWAFでも守ることが可能です。しかし、その保護が不十分であったことが、WAFがWAAPに進化していく理由の1つです。そもそもWAFでAPIが守れるのは、APIがHTTP通信を用いられ、WAFの検査対象に含まれるためです。つまり、WAFでのAPI保護は、その通信がサイバー攻撃なのかどうかを見分けるだけです。分類し、その結果に応じて危険なら通信を禁止し、安全だと判断されたら通信を許可します。

その判断基準として脆弱性を狙うサイバー攻撃かどうかを見極めますが、そもそもWAFが主な保護対象としているWebアプリケーションの脆弱性とは、アプリケーションを構成するシステムやプログラムの実装上の不備のことです。この不備を衝くサイバー攻撃はある程度パターン化しているため、そのパターンのノウハウの蓄積情報をもとに判断しているという特性を持ちます。

APIの脆弱性も実装上の不備ともいえますが、APIは取得したい情報や処理して欲しい内容をパラメータとして付与し、通信を行います。そのため、外部サービスとAPI連携の数だけ仕様が存在していることから、仕様の不備を狙うサイバー攻撃をパターン化することは事実上困難です。さらにAPI提供元が突然仕様を変更したことで、サイバー攻撃の見分けができなくなってしまう可能性もあります。そのため、API保護では下記の2つが重要です。

  • 攻撃者はAPI脆弱性調査するための、一般ユーザとは異なる挙動を検出し、アラートする機能
  • API通信における正常な動作をAIを用いて自動学習し、ベースラインから乖離している通信についてアノマリー検出を行う機能

現在、APIを通じて社内外のさまざまなサービスを連携することで顧客の利便性を高めつつ、事業成長に繋げる動きが進んでいることから、APIを狙うサイバー攻撃が急増しています。しかし、主にWebアプリケーションを保護対象としているWAFのみだと、サイバー攻撃の選別に時間がかかったり、誤検知や仕様変更による検知の見逃しなどが発生しているのも現状です。そのため、API保護も考慮しているWAAPの重要性が高まりつつあります。

また、悪意のある第3者によるサイバー攻撃は多角化しているため、Bot攻撃やDDoS攻撃のなかにはWAFの保護対象外のサイバー攻撃もみられます。そのため、WAAPの今後は、WAFの機能にはないボット対策やDDoS対策の機能を超えたさらなる進化もみられるでしょう。

 

Cloudbric WAF+」がガートナー社によるRepresentative Providersに選定!

新たなWAAP製品・サービスが次々と誕生しています。WAAPが全く新しい概念ではないとはいえ、がWAAP製品やサービスを選ぶ基準についてはまだ明確な基準がないのも事実です。だからこそ、ガートナーにより公開された報告書内容を前提に、WAAPについて理解し、自社システムに合った対策を導入することが重要です。

ガートナーは、 「Defining Cloud Web Application and API Protection Services」において、WAAPの定義、仕組み、特長などを解説しています。また、次のように代表プロバイダー も紹介してますので、是非参考にしてみてください。

今回、弊社の「Cloudbric WAF+」が、ガードナー社のRepresentative Providers(代表プロバイダー)に選定されました。Cloudbric WAF+は、1つのプラットフォームにて WAFサービスに加え、L3/L4/L7DDoS防御、SSL証明書、脅威IP遮断、悪性ボット遮断など、Webアプリケーションセキュリティに必要な機能を統合提供しております。APIセキュリティも提供しているため、あらゆる範囲からのサイバー攻撃に対し、強固なセキュリティでWebサイトを守ることが可能です。そして、高セキュリティでありながらリーズナブルに利用することができることから、日本国内だけでも6,550サイト以上の導入実績があります。

Cloudbric WAF+

Cloudbric WAF+へのお問い合わせはこちら

 

まとめ

今回は、ガートナー社によって提唱される「WAAP」について解説してきました。WAFだけでは守り切れない悪意のある第3者による攻撃は、今後も増えていくでしょう。そのような環境下で行うべきセキュリティ対策として、「WAAPの導入」や「API保護も可能なWAFを選ぶこと」は有効だと考えられます。ぜひ、自社にあったセキュリティ対策方法を導入して、万全なセキュリティ体制の構築してください。

 

11月9~18日「韓国 IT EXPO」出展のお知らせ

この度、11月9日(火)~18日(木)に開催される「韓国 IT EXPO 2021」に、クラウド型セキュリティ・プラットフォーム・サービス「Cloudbric」を出展いたします。

「韓国 IT EXPO 2021」では、韓国のセキュリティ、ニューノーマルとDX、AIスタートアップ等の精鋭ベンチャー企業33社を集め、セミナーとビジネスマッチングを行います。

当社は、 企業情報セキュリティにて必要とされているすべてのソリューションを統合された一つのプラットフォームで選択的導入できるクラウド型・セキュリティ・プラットフォーム・サービス「Cloudbric」をご紹介します。

韓国の最新IT情報をいち早く得たい方、韓国企業とのビジネスをお考えの方は、お気軽にお申込みください。
なお、  ビジネスマッチングをご希望の方は、ご都合の良いお日にち・お時間をお選びいただき、ご予約ください。

 

「韓国 IT EXPO」開催概要

■日時:2021年11月9日(火)~18日(木)

■場所:オンライン

■主 催:大韓貿易投資振興公社(KOTRA)

■お申込み:http://www.kotrait.or.jp/semina/entry/entry_etc2.html

 

出展製品

クラウド型セキュリティ・プラットフォーム・サービス「Cloudbric Security Platform」

  • Cloudbric WAF+:企業Webサイトを守る 一石五鳥のWebセキュリティ対策、クラウド型WAFサービス
  • Cloudbric RAS:テレワークを支える、認証基盤リモートアクセスソリューション
  • Cloudbric ADDoS:Edge Computingで実現された最適解、クラウド型DDoS攻撃防御サービス

 

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ランサムDDoS

ランサムDDoS攻撃の脅威とは?最適な対応策について解説!

インターネットを活用したビジネスには、常にサイバー犯罪者から攻撃を受けるリスクが伴います。そして近年、サイバー犯罪者の手口として増加傾向がみられるランサム(身代金)型の犯罪。「ランサムDDoS攻撃」もそのようなランサム型の1つで、DDoS攻撃による脅迫は世界中で拡大しています。そのため、サイバー犯罪者からの攻撃の備えとして、ランサムDDoS攻撃の手口や対策方法は知っておかなければなりません。

本記事では、ランサムDDoS攻撃の脅威に関する内容や対策方法について解説しています。

 

ランサムDDoS攻撃の脅威とは?2つのポイントで知る!

そもそもDDoS攻撃やランサムDDoS攻撃(ランサム型のDDoS攻撃)とは、どういったサイバー攻撃なのでしょうか。ここでは、攻撃の特徴や手口について解説したいと思います。

DDoS攻撃の特徴

DDoS攻撃の「DDoS:Distributed Denial of Service」は、和訳すると「分散型サービス妨害」という意味です。そして、サイバー犯罪者による攻撃の1つに、Webサイトやサーバーに対し過剰にデータ送信したりアクセスしたりする手法が存在します。

なかでも、特定のネットワークやWebサービスを意図的に利用できないようにする手法のサイバー攻撃のことを「DoS攻撃(Denial of Service attack/サービス拒否攻撃)」と呼びます。そんなDoS攻撃の特徴は、サイバー犯罪者が1台のコンピューターから行ってくる攻撃。しかし、複数台のコンピューターを使用して同時にWebサイトやサーバーにDoS攻撃をしてくる手法も存在し、これをDDoS攻撃と呼びます。

DDoS攻撃の脅威

DDoS攻撃では、複数台のコンピューターから一斉にアクセスやデータ送信をしてくるため、送られてくるデータの情報量は膨大。そのため、Webサイトやサーバーに多大な負荷をかけられてしまい、ネットワーク遅延の発生やWebサイトにアクセスができないといったトラブルが発生してしまいます。

また、サイバー犯罪者が他人のコンピューターを乗っ取って攻撃に利用した手法もDDoS攻撃に由来。ちなみに、このサイバー犯罪者に乗っ取られて攻撃に悪用されたコンビューターのことを「踏み台」と呼びます。

しかし、実際には無関係の「踏み台」が攻撃に使われることから、DDoS攻撃はDoS攻撃と比べて、サイバー犯罪者の割り出しが難しいといわれています。

ランサムDDoS攻撃の手口

ランサムDDoS攻撃の「ランサム(Ransom)」は、和訳すると「身代金」で、つまり、ランサムDDoS攻撃とは、攻撃対象者のコンピューターやWebサイト・サーバーを人質に取り、サイバー犯罪者が身代金を要求する攻撃のことです。ランサム型攻撃でサイバー攻撃者が要求してくる身代金は、リアルマネー(現金)ではなく、仮想通貨での取引が多いことも特徴の1つです。

ランサム型攻撃といえばネットワークなどを通じて感染を広げるマルウェア(悪意を持ったソフトウェア)である「ランサムウェア」をご存じの方もいることでしょう。以前は、コンピューターに感染させ、保存されているファイルの暗号化や機密情報の公開などで脅し、身代金を要求する「ランサムウェア攻撃」が一般的な手口でした。しかし近年は、DDoS攻撃やDoS攻撃によるランサム型攻撃が増加しています。

その手口としては、サイバー犯罪者がDDoS攻撃で特定のネットワークやWebサービスを意図的に利用できないようにした後、攻撃対象者に身代金を要求することが一般的です。そして、その支払いに応じないと、攻撃を継続すると脅すことです。

 

ランサムDDoS攻撃の事例

2017年からその存在が警戒されているランサムDDoS攻撃ですが、それ以前にもDDoS攻撃の事例がいくつか存在しています。例えば、2012年11月にイスラエル政府関連のWebサイトやイスラエルの銀行など、約600のサイトがダウンするトラブルが発生した事例があります。これは、イスラエル軍によるパレスチナ自治区であるガザ地区への空爆に対する抗議のために、国際的ハッカー集団「アノニマス」が行ったDDoS攻撃だということが判明しています。

 また、日本でも企業がDDoS攻撃を受ける件数が増えており、2018年には株式会社スクウェア・エニックスの人気オンラインゲームが、DDoS攻撃によってゲーム通信が切断されたり、ログインができなかったりする被害を受けています。 

 

ランサムDDoS攻撃から守る3つの対策方法を紹介!

実際にランサムDDoS攻撃を受けた際の対応やランサムDDoS攻撃からWebサイトやサーバーを守るための対策には、どのような方法があるのでしょうか。ランサムDDoS攻撃から守る3つの対策方法には、下記の3つが挙げられます。

  • 身代金を払わないこと
  • WAFの導入
  • Cloudbric ADDoSの導入

対策① 身代金を払わないこと

ランサムDDoS攻撃だけでなく、すべてのランサム型攻撃で身代金を要求されても絶対に支払ってはいけません。そもそも、支払っても攻撃が止まる保証はありません。支払っても攻撃が継続され、さらに金額を上げて身代金が要求される可能性があります。

また、運よく攻撃が止まっても、身代金を支払った企業という情報が犯罪者間で共有され、別のサイバー犯罪者から攻撃されるかもしれません。支払った身代金がサイバー犯罪者の利益となり、それを使って別の企業などへのランサムDDoS攻撃に繋がってしまう可能性もあります。

そのため、身代金の支払いに応じることは前提として覚えておきましょう。

対策② WAFの導入

ランサムDDoS攻撃の対策として有効な手法が、「WAF」の導入です。WAFとは「Web Application Firewall」の略で、簡単に説明すると外部ネットワークからの不正アクセスを防ぎ、Webアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃からアプリケーションを守る保護するセキュリティ対策です。WAFの中でもハードウェア型WAF、ソフトウェア型WAF、クラウド型WAFがありますが、近年となっては、DNS情報変更だけで簡単導入できるクラウド型WAFが主流となっています。

WAFを導入することで、下記の対策ができます。

  • 脆弱性を悪用した攻撃からWebアプリケーションを防御
  • 複数のWebアプリケーションへの攻撃をまとめて防御
  • 脆弱性を悪用した攻撃の検出

WAFを導入しておけば、サイバー犯罪者がDDoS攻撃のためにアクセスを繰り返してきた場合に、それを不正アクセスだと検知して遮断してくれます。

Cloudbric WAF+を導入すると、ネットワークレベルのL3/L4 DDoS攻撃とアプリケーションレベルのL7 DDoSに対応できます。大規模DDoS攻撃への備えとしてはCloudbric ADDoSがお薦めです。全世界50以上のエッジロケーションを活用して、65テラバイト(Tbps)規模の攻撃まで防御できます。これからDDoS対策を導入しようとする企業は、WAFなどを検討してみてください。

 

最後に

今回は、ランサムDDoS攻撃の特徴や仕組み、その対策方法について解説してきました。年々多様化しているサイバー攻撃。すべてのサイバー攻撃への対策をするのは難しいといわれていますが、ランサムDDoS攻撃のようなサイバー攻撃への対策はやっておくべきです。

特に、ランサムDDoS攻撃の対策として特におすすめの方法は、今回紹介した「Cloudbric ADDoS」の導入です。「Cloudbric ADDoS」なら、リーズナブルな料金で高度のWebセキュリティ対策を利用できることができます。

 

「Cloudbric ADDoS」の料金、サポート内容を詳しく知りたいという方は、こちらをご覧ください。

Cloudbric ADDoS

DDoS攻撃

2020年、主要DDoS攻撃事件まとめ

この1年を振り返ってみると2020年はコロナ一色でした。コロナ禍でオフラインでの活動が制限され、その分デジタルシフトが一気に進みました。様々なサイバーセキュリティ事件も発生しつつありますが、特に今回はDDoS攻撃に注目してみたいと思います。カルペルスキーの調査によると、2020年DDoS攻撃量が2019年に比べ3倍に増加しています。日本では不正アクセスの被害に比べ、DDoS攻撃への注目度は比較的に低いようですが、「DDoS攻撃の地理的分布」をみると、日本は初めて9位(0.18%)にランクインしていることが分かります。それでDDoS攻撃に対してより一層厳しい注意が求められます。今回は世界各地から発生した2020年第3四分期までの主要DDoS攻撃事件をまとめてみました。

 

分期別DDoS攻撃事件

第1四分期

1月:ギリシアでは政治的な動機で行われたサイバー攻撃が観測されました。政府機関及び応急サービスのWebサイトを狙った2回のDDoS攻撃の試みで首相、警察、消防署のWebサイトが一時停止されました。1回目の場合、トルコのハッカー組織「Anka Neferler Tim」が犯人であることが明らかになりましたが、2回目の犯人はまだ見つかっていません。

3月 : 3月中旬、新型コロナウイルス感染拡大への対応で重要な役割を担う米保健福祉省(HHS) のWebサイトからDDoS攻撃の試みが検知されました 。この攻撃はデータの窃取などを目的としたものではなく、新型コロナウイルスにおける対応への妨害が目的とみられます。
ドイツとホランダのフードデリバリーサービス会社のLieferandoとThuisbezorgdは DDoS攻撃によるシステム障害で、顧客の注文をまともに処理できなかったため、全額返金するといった事件が発生しました。Lieferando社の場合、DDoS攻撃の停止と引き換えに2BTC ($ 13,000 USD以上) を要求されました。

第2四分期

5月:5月には特に米国の人権団体を狙ったDDoS攻撃が急増し、1ヶ月で約1,120件の攻撃が報告されました。これらの攻撃は米ミネソタ州のミネアポリスでアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドが警察の不適切な対応で死亡した事件への抗議デモを妨害させる目的でした。抗議デモが広がるにつれてミネアポリス市警への不満も寄せられ、市警のWebサイトを狙ったDDoS攻撃も発生しました。犯人はハクティビズム(政治的主張を基づきハッキング行為を行う)のハッカー集団「アノニマス」で、「ジョージ・フロイドの死」事件に対するネアポリス市警の犯罪事実を暴露する目的で攻撃を行い、ミネアポリス市警のWebサーバがダウンしました。

6月:6月中旬から7月初旬まで、ロシアでは憲法改正の是非を問う国民投票が実施され、投票期間中に中央選挙管理委員会とオンライン投票サービスを狙らったDDoS攻撃が発生しました。
6月中旬、米国の情報セキュリティ会社Cloudflareは6月18日から21日まで四日間DDoS攻撃を受けました。この攻撃は1秒あたり最高7億5400万パケットの速度を持ち、極めて大規模なDDoS攻撃でした。攻撃トラフィックは31万6000以上のIPアドレスから発信されたもので、Cloudflareの無料プラン利用者が使っていた1つのIPアドレスを狙った攻撃であったと見られています。

 第3四分期

2020年第3四分期は多数の組織がArmada Collective、FancyBear、Lazarus などのハッカーグループから脅迫メールを受け、DDoS攻撃の停止と引き換えにビットコインで身代金を要求された事件がありました。

8月~9月:脅迫型DDoS攻撃の標的となったNew Zealand Stock ExchangeのWebサイトが数日間オフラインになる事態が発生しました。その他にもPaypal、Braintree、 Indian Bank Yes Bank 及び多数の金融機関にビットコインで金額を要求する脅迫メールが送られたことが確認されています。
また第3四分期では、メディア組織を狙ったDDoS攻撃事件が少なからずありました。ロシアのテレビ放送局のDozhd は8月24日、週・夜間放送中、ニュース報道を停止させようとする攻撃を受けました。携帯キャリアのUgraproも9月初旬頃、一秒あたり5,000パケット以上のジャンクトラフィック攻撃がロシアや他の地域から送り付けられ、大きな被害を受けました。

 

2021年DDoS攻撃動向予測

2020年も残り僅かとなりますが、いまだに新型コロナの流行は落ち着いていない状況です。クリスマスと年末年始を迎え盛んになる取引行為も主にオンライン上で行われると予測できます。このようなオンライン活動の増加がDDoS攻撃被害の原因にならないように細心の注意を払うことが重要です。

今回の2020年主要DDoS攻撃を調べてみた結果、DDoS攻撃は地域や産業群を問わず発生していること、そしてDDoS攻撃者は社会・政治面における話題に伴って動いていることを把握できました。企業のセキュリティ担当者は以下のようなトピックにおいてDDoS攻撃の可能性を常に念頭に置く必要があります。

デジタルトランスフォーメーションと2021年オリンピック

企業にはDX(デジタルトランスフォーメーション)を通じて事業競争力を向上させることが重要な課題となっていますが、その一方サイバー攻撃の被害が増加していることもデジタル化の過程で解決すべきの問題であります。今年にDDoS攻撃の発生が増加したのは、コロナ禍につれて一気に進んだデジタルシフトが主な原因だと見られているため、DXの推進と共にDDoS攻撃への警戒心を持ち、被害を未然に防止することが重要です。

2021年開催予定である東京オリンピックもDDoS攻撃者にとって良いチャンスになる可能性があります。Ciscoの報告書によると、2016年リオオリンピックで約1カ月間の大会期間中に検知されたDDoS攻撃が223回で、極めて大規模な攻撃が行われました。2021年の東京オリンピックでこのような攻撃が発生しないという保証はできません。

加速するDXと国際的なイベントであるオリンピックによって大規模なサイバー攻撃に露出されないためには、DDoS攻撃を含むサイバーテロに徹底的に備える必要があります。

Cloudbricは全てのレイヤーに対するDDoS攻撃を遮断し、大規模のDDoS攻撃にも速やかに対応できる「Advanced DDoS Protection」を提供しております。「Advanced DDoS Protection」は、全世界45ヶ所のエッジロケーションからDDoSインテリジェンスを収集・分析・配信を行うため、様々な手段で攻撃を仕掛けてくるDDoS攻撃を防いで安全なオンライン環境を構築します。
詳細は下記のリンクをご確認ください。

Cloudbric ADDoS

DDoS対策

さらに巧妙化し進化を遂げるDDoS攻撃に対する有効な防御手段について徹底解説

DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃は、件数の増加とともに規模が拡大する傾向にあります。IPAが公表する『情報セキュリティ10大脅威 2020』にもランクインしている「サービス妨害攻撃によるサービスの停止」も、DDoS攻撃によりサーバに大量の処理要求を送信し高負荷状態にする手口として紹介されています。インターネット上の公開サーバに複数のコンピューターから一斉に大量のデータを送り付け、ネットワークやシステムを飽和させて利用できないようにするDDoS攻撃の脅威がここ数年、急激に高まっています。昔からある攻撃ですが、近年はさらに巧妙化し防御が難しくなっているとも言われています。そこで今回はDDsoS攻撃について詳しくまとめ、進化する攻撃に対する有効な防御手段『Advanced DDoS Protection』についても紹介していきたいと思います。

 

DDos攻撃とは

ネットワークを介してインターネット上で多くのサービスが提供されています。攻撃者はそういったウェブサイトや組織で利用しているサーバに対して大量の処理要求を送ります。処理が追い付かなくなるほどの処理要求を受けたウェブサイトやサーバは、閲覧ができなくなったり、処理が遅くなったりするなど、サービスの提供が正常に行えなくなります。こうした攻撃は、DoS攻撃(Denial of Service attack)やDDoS攻撃(Distributed Denial of Service attack)と呼ばれる攻撃によって引き起こされます。Dos攻撃は単一のコンピューターからの攻撃ですが、DDos攻撃は複数のコンピューターからの攻撃です。Dos攻撃もDDos攻撃も最終的な目的は同じですが、ターゲットにされたサーバの処理が停止し、次のような『サービス妨害攻撃によるサービスの停止』に陥ります。

  • 企業のホームページが閲覧できなくなる
  • ECサイト、イベントチケットの販売等、ネット販売サービスの提供ができなくなる
  • 動画配信サイトのサービスが停止する

こうしてDDoS攻撃の標的になってしまうと、企業は正常なサービスの提供ができなくなり、企業としての信頼性を損ねたり、営業機会の損失により莫大な金銭的被害を被ったりします。

Security Magazineのレポートによると、2020年第1四半期の DDoS 攻撃は、2019年第1四半期と比較して278% 増加し、2019年第4四半期と比較すると524%の増加になったとも報告されています。

 

DDos攻撃の対策

DoS攻撃は、標的となるWebサーバにリクエストを送りつける攻撃と、Webサーバの脆弱性を悪用する攻撃の2種類に分けることができます。前者には、大量のリクエストを送りつける「フラッド(洪水)攻撃」や、ホームページがデータのやりとりをする仕組みを悪用する「スロー攻撃」などがあり、DDoS攻撃はこの2種類の発展型といえます。サイバー犯罪者は、パソコンをボットウイルスに感染させ、遠隔操作を可能にすることで、数千台、数万台のパソコンからDoS攻撃を行えるようにしました。ボットウイルスに感染したパソコンから、発信元を攻撃先のWebサイトに偽装したリクエストを送りつけ効率よく攻撃します。一般的な対策として、IPS・IDS、WAF製品による防御がとられています。

IPS(Intrusion Prevention System)

IPSは不正侵入防御システムと呼ばれ、すべてのトラフィックを監視し、洗浄することで正常な通信のみをサーバに送るという役割を果たしています。そのため、DDoS攻撃もIPSによって検知され、洗浄されます。大規模なDDoS攻撃は、IDS(不正侵入検知システム)などで検知することができますが、小規模なDDoS攻撃は、企業が一般的に検知できるレベルを下回るため、攻撃を受けていることに気づきにくいデメリットがあります。しかも、最近は小規模かつ隠密性が高いDDoS攻撃が増えているとも報告されていてやっかいです。最近の小規模DDoS攻撃では、サーバを停止させずに、サーバのパフォーマンスを長期間にわたって下げることを目的にしています。こうした攻撃が長期にわたって行われることで、知らず知らずのうちに大きな被害を受けることにつながる危惧があります。

WAF(Web Application Firewall)

Webサーバの脆弱性を悪用しようとするDoS攻撃には、WAF(Web Application Firewall)も効果的な対策となります。WAFは、アプリケーションレイヤーで不正な通信を遮断し、脆弱性を悪用しようとする攻撃を検知してブロックするため、たとえ脆弱性が存在したままでもDoS攻撃を防ぐことができます。WAFではIPS・IDSが対処できないWebアプリケーションへの攻撃、SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティングといった攻撃にも対応することが可能です。

DDos攻撃の対策にはどちらの対策のほうがより効果があるということではなく、それぞれ防御するレイヤーが異なるので組み合わせていくことがより効果的な防御につながります。さらには、近年の巧妙化するDDoS攻撃には、こうした一般的なIPS・IDS、WAF製品だけでは物足りない状況も発生しています。攻撃側の進化に伴い、防御にはより高速でリアルタイムに処理できる技術が今求められているからです。そのひとつのソリューションとして、エッジコンピューティングを活用したクラウドブリック(Cloudbric)の『Advanced DDoS Protection』をご紹介します。

 

『Advanced DDoS Protection』のアドバンテージ

エッジコンピューティングを活用した高速処理

クラウドブリック(Cloudbric)の『Advanced DDoS Protection』はエッジコンピューティング技術を活用し、より確実に防御を実現しています。

エッジコンピューティングとは

エッジとは、モバイル機器などのデバイスや、無線基地局、局舎などネットワークのユーザ側終端ことを指します。こうしたエッジ上の機器でデータ処理を行うことを「エッジコンピューティング」と呼ばれています。エッジコンピューティングでは、大量のデータ処理を、多数のエッジ、クラウドにまたがって実行します。エッジコンピューティングでは、ユーザ側機器で発生する膨大なデータをクラウドですべて処理するのではなく、生成元であるエッジ上で処理することで、処理を分散するアーキテクチャに変化してきています。エッジ側でデータ処理を行うことでリアルタイム性の確保、セキュリティリスクの低減、通信量の削減を実現できるテクノロジーです。あらゆるモノがネットワークに繋がるIoT時代で特に求められている技術で、クラウドとエッジで適切な機能配置を行うアーキテクチャが今後主流になるといわれています。

Advanced DDoS Protectionはこのエッジコンピューティングを活用し、保護対象と物理的に近い場所にあるエッジロケーションを通じてワークロードを分散させ、安定的なリクエスト送信を行います。それによって、DDoS攻撃が発生した際に効率的な作業及び即時対応が可能になります。待ち時間が60%短縮されたエッジコンピューティングと、エッジロケーション間の専用ネットワーク構築により、DDoS攻撃に対し従来に比べ10倍以上の速さで快速に対応できます。

この高速処理により、1秒当たり最大65テラバイト(Tbps)規模の攻撃まで防御可能です。大量のトラフィックによる大規模で高度なDDoS攻撃に対する緩和機能を提供できるので、最大規模の攻撃にしっかり対応できます。

 

Advanced DDoS Protectionの機能

リアルタイムネットワーク保護

インフラへの攻撃に対しリアルタイム検知・分析及び遮断を行います。また、インラインで遮断されたトラフィックはグロバール・ファイバーバックボーンを通じて分散されます。

様々な種類の攻撃にしっかり対応

UDP、SYN、HTTP Floodなど、ネットワーク層(L3,4)からアプリケーション層(L7) まで、様々なDDoS攻撃に対し、最善のセキュリティ対策を提供します。

脅威を自動検知するインテリジェント機能搭載

悪性のDDoSトラフィックをインテリジェントにルーティングするために開発された「フィルタリング・アルゴリズム」により、許可、遮断に関するルールが自動的に作成されるため、どんな攻撃にも迅速に対処できます。

DDoS攻撃は年々巧妙化・複雑化し、進化を続けています。従来のセキュリティ対策では防ぎきれないため、新たな脅威に対する備えが必要です。頻繁に行われる従来型DDoS攻撃から、マルチベクトル型攻撃やアプリケーション攻撃などまで、全範囲におけるDDoS対策サービスを提供するのが、Cloudbric ADDoSです。

Cloudbric ADDoSの詳細はこちら

Cloudbric ADDoS

cloudbric - press release

クラウドブリック、エッジコンピューティング技術を用いたDDoS対策サービスを新リリース

情報セキュリティ企業のペンタセキュリティシステムズ株式会社(日本法人代表取締役社長 陳 貞喜、https://www.pentasecurity.co.jp、以下ペンタセキュリティ、韓国本社、ヒューストン/米国法人)は10月6日、クラウド型WAF「クラウドブリック(Cloudbric、サービスサイト:http://139.162.127.206/jp)」において、DDoS(分散型サービス妨害)攻撃をより効果的に防御するためエッジコンピューティング技術を適用したセキュリティサービスを提供すると発表した。

情報処理推進機構(IPA)が発表した「情報セキュリティ10大脅威2020」によると、組織におけるセキュリティ上の脅威として「サービス妨害攻撃によるサービスの停止」がランクインしている。またIoTの普及につれ、IoT機器を踏み台とし、サービスやネットワーク、サーバーに悪影響を与える大規模DDoS攻撃の被害も第9位に報告されている。そのような状況で、企業や組織などでは、日々高度になっているDDoS攻撃に対して被害を予防する徹底した対策が求められる。

クラウドブリックはこれまで自社のWAF機能にCDNサービスを提供していたが、そこに全世界18ヵ国28ヵ所のリージョン基盤エッジコンピューティング技術を用いることでより一層強固なDDoS対策サービスを提供する。従来に比べ、10倍以上の速さで対応し1秒当たり最大65テラバイト(Tbps)規模の攻撃まで防御可能になる。毎年20%ずつ増加するマルチベクトル型攻撃(multivector)からSlowloris, RUDYなどのアプリケーション攻撃に至るまで、様々なパターンのDDoS攻撃に対応可能である。

ペンタセキュリティ日本法人代表取締役社長の陣は、「2015年からグローバルサービスを展開してきたクラウド型WAFのクラウドブリックは、全世界に設置されているエッジを通じてDDoS攻撃に対するインテリジェンスをリアルタイムに収集し分析を行っている」とし、「エッジコンピューティング技術を用いたクラウドブリックは、DDoS攻撃だけでなく、日々高度化・複雑化しているWeb脅威に対し先手を打てる根本的な予防策であり実用的な解決策になると期待される」と述べた。

DDoS Thumbnail

狙われているからこそ知るべき、DDoS攻撃の4つの種類

もはや全てのWebサイトがハッカーに狙われているといっても過言ではない時代です。特にDDoS攻撃は、政府機関や自治体からエンタープライズのWebサイトに至るまで、対象や規模に関係なく被害を起こしています。しかし、被害をただ受けているわけにはいきません。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉の通り、敵を正しく理解することこそが被害を防ぐ近道なのです。そこで今回は、DDoS攻撃を4つの種類に分類し詳しく紹介したいと思います。

 

手口によって分類される、DDoS攻撃の4つの種類

DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃とは普通「数十台から数百万代のPCをリモート操作し、特定のWebサイトに同時に接続させ、短時間で過負荷を起こす攻撃」を意味します。最近シャープがマスク販売を始めた際、Webサイトがダウンした(引用: PHILE WEB)事件をご存知でしょうか。このように多数の人が一つのサイトにアクセスする場合、サーバの能力ではすべてのリクエストを処理できずWebサイトの動作が止まる、というケースが頻繁に起きています。そして、そのような現象を人為的に作り出すのがDDoS攻撃です。

しかし、すべてのDDoS攻撃が同じような形で行われるわけではありません。その手口によって「ボリューム攻撃」、「プロトコルを狙った攻撃」、「アプリケーション層攻撃」、そして「混合型攻撃」に分けられます。

ボリューム攻撃

ボリューム攻撃はDDoS攻撃の中でも最も一般的な形です。正常なトラフィックさえもWebサイトに接続できないようにすることが目的です。ハッカーはインターネットに繋がった多数のPCを利用します。そして、目標とするサイトで定められている量以上のトラフィックを送信し、サーバが使うことのできる帯域幅を封鎖します。

代表的な例としては、「UDP Floods」を挙げることができます。UDP(User Datagram Protocol)とは、セッションを持たない、つまり応答を待たないネットワークプロトコルです。IP(Internet Protocol)製品群には必ず存在するのでハッカーに利用されやすい、という特徴を持ちます。ハッカーはUDP Floodsを実行するため、まず対象となるホストのポットを奪取し、さらに多くのUDPが受信されるようにします。その結果、リクエストをシステムが処理できないほど受信されるトラフィックが増え、サーバがダウンします。

プロトコルを狙った攻撃

プロトコルを狙った攻撃(以下プロトコル攻撃)はボリューム攻撃と違い、帯域幅ではなくサーバのリソースを消耗させる形をとります。またその攻撃目標も、ファイアウォールやロードバランサなど、サーバとWebサイトを繋ぐ「中間通信装備」をターゲットとします。ハッカーは対象となるサーバのリソースを使用するため、まず不正なプロトコル要請を作成し、Webサイトとサーバのリソースを掌握します。
代表的な例としては、「Smurf DDoS」を挙げることができます。ハッカーは目標となるサーバから奪取したIPを含む、ICMP(Internet Control Message Protocol)パケットを悪用します。特にその中でも、メッセージおよびデータパケットをネットワークシステムに転送する際に使用される「IPブロードキャストアドレス」が主に利用されます。基本的にネットワークに存在するほとんどの装置が応答するように設定されている、という特徴を持ちます。ハッカーはまず、目標とする装備のネットワークにターゲットとなるデバイスのIPブロードキャストアドレスを転送します。よってネットワークに存在するデバイスの数が十分に多い場合、被害者のデバイスにトラフィックが集中し、サーバがダウンします。

アプリケーション層攻撃

アプリケーション層攻撃は、その名の通りアプリケーションの脆弱性を攻撃する形です。Apache、WindowsやOpen BSD等のアプリケーションが主なターゲットとされます。一般的にボリューム攻撃およびプロトコル攻撃よりも少ないリソースを要します。また、特定のアプリケーションを対象にするため、把握しにくい場合があります。主にオンラインコマースなど、特定のWebサイト機能をターゲットに行われるケースが多数発見されています。ハッカーはユーザのトラフィック行動を模倣し、一見正常に見える多数のリクエストを送信してサーバを麻痺させます。

代表的な例としては、「Slowloris」を挙げることができます。一つのWebサーバを通じ、他のサーバも麻痺させる手口です。ハッカーが利用するのは「HTTPヘッダ」です。HTTPヘッダはクライアントとサーバが情報を交換できるよう許可する役割を随行します。ハッカーはまず、ターゲットとなるサーバに接続し部分的なリクエストのみを転送して、多数のサーバへの接続をできるだけ長く保留させます。その後、多数のHTTPヘッダに対する部分的なリクエストのみを持続的に転送します。サーバが処理できるリクエストの最大値を超えるにつれ、リクエストを処理できないようになり、サーバがダウンします。

混合型攻撃

多数のDDoS攻撃はボリューム攻撃、プロトコル攻撃、そしてアプリケーション層攻撃という3つの分類に収まります。しかし、DDoS攻撃は毎分毎秒精密に、そしてさらに巧妙に進化しているので、全ての攻撃をその中に含めるのは不可能です。実際、混合型攻撃は最近最も多く発見されている手口です。その言葉通り、二つ以上の攻撃を重ねた形で行われます。

代表的な例としては、プロトコル攻撃を仕掛けて注意を散らし、アプリケーション層攻撃を追加的に行うケースを挙げることができます。アプリケーションの脆弱性を探し出す過程には時間がかかるため、まずターゲットを混乱させた後時間を稼ぐのです。その他にも多数の混合型攻撃が発見されており、その頻度や被害規模が増加している状況です。

 

最後に

DDoS攻撃は、この先にも絶えず発生するでしょう。その被害から逃れるには、「うちのWebサイトは安全だろう」と言った甘い考え方から脱却する必要があります。徹底した備えこそがWebサイトと企業の情報を守る第一歩です。DDoS対策として企業側で最も簡単に取れる対策としては、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入が薦められます。

ペンタセキュリティはWebアプリケーションレベルでのDDoS攻撃へ対応できるクラウド型WAF、「クラウドブリック」を提供しています。高セキュリティを保ちながらも、中小企業でも手軽に導入できます。DDoS攻撃を防御するための合理的な対策を、下のリンクを通じご確認ください。

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クラウドブリック、ITトレンド年間ランキング20191位獲得!


クラウドブリック(Cloudbric)が「ITトレンド年間ランキング2019」のWAF(Web Application Firewall)部門にて1位を獲得しました。

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「ITトレンド年間ランキング2019」は累計1000万以上が利用する法人向けIT製品の比較・資料請求サイト「ITトレンド」のお問い合わせや資料請求件数をもとに決定しているもので、クラウドブリックはWAFにおいて最も市場から注目を集めているサービスとして認められました。

クラウドブリックはDNS変更だけで簡単導入できるクラウド型WAFで、独立したWAFサービス環境にてWAF+DDoS対策+SSL証明書を提供するなど、低コストと高セキュリティの両立を実現しました。現在、15ヵ国23ヵ所のIDCを基盤に活発にグローバルビジネスを展開するとともに、日本国内でも最近2ヶ月の間で導入実績が2,000サイトを突破するなど急成長を続けています。

クラウドブリックは今後もサービスの品質向上につとめ、お客様に継続して選ばれ続ける企業を目指してまいります。
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様々な課題を解き明かす解決者、クラウドブリック

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サイバー攻撃(業種別事例)

会員の個人情報・クレジットカード情報のデータベースをハッキングして情報を盗み取っていた以前とは異なって、昨今のサイバー攻撃は多様な形でWebサイトに被害を及ぼしています。

普通のホームページからフィッシングサイトに誘導して個人情報や決済情報を入力させたり、決済段階でフィッシングサイトに誘導して2回決済させるなど、単純に情報データベースを盗み取るだけではなく、ユーザが直接個人情報を入力するように誘導する巧妙な手法を使い始めました。

このようなサイバー攻撃は、個人に被害を与えるだけではなく、該当サイトの信頼度を低下させてハッキング被害に遭った企業が顧客に補償をしなければいけないなど、企業に甚大な損害を与えています。
クラウドブリックのWAFは業界最強の防御力を誇っていて、お客様の様々な課題を解決しております。

1.オンラインショップ

オンラインショップは個人情報及び決済情報を多数収集している為、攻撃対象になりやすいです。

実際、サイバー攻撃を受けたサイトの大半はオンラインショップであり、よくニュースで被害事例を見かけます。オンラインショップは情報を入力する部分の暗号化が特に重要であり、規模が大きくない企業が運営する場合が多いのでセキュリティに投資出来る費用が少ないという課題を持っている場合が多いです。

クラウドブリックは全てのページを暗号化する常時SSLを無料提供していて、適用・更新も無料代行しています。また、事前に決められた金額で月額決済が出来るので少額の初期費用・運用費用で高性能WAFを適用出来ます。

2.メディアサイト

個人情報及び決済情報が比較的に少ないメディアサイトの場合、該当Webサイトが持っている情報自体を狙った攻撃が多い傾向があります。

リサーチ資料・競合企業の技術関連情報などを窃取したり、悪意を持って削除したりする攻撃がよくあります。また、多数のゾンビサーバを用いてWebサイトに負荷を与えるDDoS攻撃が発生する事もあります。その為、メディアサイトは情報暗号化と共にDDoS対策が必要になります。

クラウドブリックはSSLのみならずDDoS攻撃対策も無料オプションとして提供しています。

急上昇したトラフィックが攻撃なのか実ユーザのアクセスなのかを把握して適切な対応をする事で、ユーザのWebサイト利用満足度を高めています。

3.非営利機関

信頼性の高い非営利機関のホームページの場合、DDoS攻撃の土台として利用されたり改ざんされたりする事例が増えています。

Webサーバに不正アクセスして他サイトを攻撃するよう操ってサイバー攻撃の加害者にさせたり、全く違うページが出力されるように改ざんしてサイト運営を妨害したり、様々な被害事例が発生しました。このような攻撃を防ぐ為には不正アクセスを防止する事が大事です。

クラウドブリックはロジックベース検知エンジンを搭載している為、今までなかった新しい攻撃も的確に検知し、Webサイトを不正アクセスからより安全に保護しています。

貴社の課題は何ですか?

クラウドブリックのWAFはWebサイトの規模・業種に関係なく全ての課題を解決させて頂きます。

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