不正アクセスとは、本来アクセス権限を持たない者が、サーバや情報システムの内部へ侵入を行う行為です。その結果、サーバや情報システムが停止してしまったり、重要情報が漏えいしてしまったりと、企業や組織の業務やブランド・イメージなどに大きな影響を及ぼします。インターネットは世界中とつながっているため、不正アクセスは世界中のどこからでも行われる可能性があります。 今回は深刻な不正アクセス被害についてのレポートと、その対策についてまとめてみました。 不正アクセスによる被害とは 情報の流出 不正アクセスされると、企業が管理している外部に漏えいしてはいけない機密データや個人情報などが流出します。個人だけでなくアカウントが保持している他人の機密データの内容までもが流出する危険があります。その結果、通販サイト等のアカウントに不正アクセスされることでクレジットカード情報等が流出してしまい、商品を勝手に購入されたり、ポイントが不正に使用されてしまうといった被害が起こります。金融系のサービスでは、正規ユーザーのIDやパスワードなどを入手した第三者が勝手にログインし、不正に送金を行うなど、ユーザーの預金が消失するケースもあります。 ウェブサイトやファイルの改ざん 攻撃者は、インターネットを通じて企業や組織のサーバや情報システムに侵入を試みます。手口としては、ツールを用いてアカウント情報を窃取するための総当たり攻撃を行ったり、OSやソフトウェアの脆弱性、設定の不備など利用して攻撃することが知られています。 […]